受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

獨協中学校

2020年10月13日(火)

確かな知性や正しい心構え、品格を備えた「社会の優等生」を育成

 1883年に設立された獨逸学協会学校を前身とする獨協中学校・高等学校は、完全中高一貫の男子校です。学園の中興の祖ともいえるのが、大正・昭和期の哲学者・教育者で、文部大臣を務めた天野貞祐です。1952年に第13代校長に就任した天野は、教育理念に「学問を通じての人間形成」を掲げ、さまざまな改革を断行しました。「獨協生が社会に出ればみんな社会の優等生になれる」というメッセージは、同校の教育のなかで繰り返し生徒に伝えられています。難関大学や医学部医学科への合格実績にも定評があり、2020年は医学部医学科に39名が合格。そのうち20名は現役合格でした。

 この日、校長の渡辺和雄先生は「本校は、確かな知性と正しい心構えを持つ、上品な人間の育成をめざす教育を行っています。天野貞祐は、社会に出て、社会の役に立ち、社会をリードしていける人間を『社会の優等生』と呼んでいますが、そうした人間を形成することが、本校の教育なのです」と話しました。ただし、伝統を継承しながらも、現代社会に合わせて「新たに備えるべき力もある」と強調。その力として、「豊かな人間性を育む」「先の見えない社会を切り拓いていく知性」「グローバル社会に対応できるやわらかな感性」の三つを挙げました。このほか、獨協医科大学との高大連携教育を、これまで以上に強化していくこと、推薦枠の拡大も検討していることなども説明しました。

 次に、同校のカリキュラムをはじめとした教育内容については、教頭の坂東広明先生から話がありました。同校では「社会の優等生」を育成するため、6年間を2年ずつの3ブロックに分け、成長段階に合わせた指導を行っています。中1・2は「学ぶ力の基礎力養成期間」として、自己マネジメント力を養うための「獨協手帳」を使い、自学自習の習慣を身につけるとともに、知識を構造化する力も高めます。また、学習の遅れがちな生徒へのフォローとして、指名制の補習を実施する一方、発展的な学習を望む生徒には、長期休暇中に講習を用意しています。中3の「研究論文」は、テーマ選びから調査・研究まで1年かけて取り組むもので、これにより論理的思考力が養成されます。生徒全員に配布しているノートパソコンを活用してのプレゼンテーションも、日常的に行っているそうです。高2・3では、問題発見能力を育てるため、蔵書数8万冊以上の図書館を利用した「読書会」や、学校の近隣の史跡を巡る「学校周辺文学散歩」なども実施しています。

 充実した外国語教育プログラムも特色の一つです。英語は発信型の力を身につける授業を展開し、4技能をしっかりと伸ばします。中1~3の各学年で行うコンテストでは、語学力だけではなくパフォーマンスの内容も評価し、表現力の向上を促します。創立以来、ドイツ語教育にも力を注いでおり、高1から学ぶことができます。グローバルな視野を身につける機会も豊富で、福島県でのブリティッシュヒルズ研修(中3)、ドイツ研修旅行(中3~高2の希望者)をはじめ、高1・2の希望者を対象としたイエローストーンサイエンスツアー、ハワイ修学旅行(高2)などが用意されています。特に、ドイツとの交流は深く、現地の高校(ギムナジウム)の学生たちと環境問題や社会問題をテーマに学び合うプログラムも体験できます。このほか、毎年数名の生徒がドイツ政府の招待で短期留学に参加しているそうです。

 最後に、入試の変更点について説明がありました。2021年度から2月1日午後に国語・算数の2科による入試が新設されます。これを含め、試験は2月1日の午前(4科)と午後(2科)、2日午前(4科)、4日午前(4科)の4回。なお、1日の午後入試の集合時刻は14時45分または15時15分のいずれかを選択できます。坂東先生は「読解力と論理的思考力を持つ生徒に入学してもらうため、国語と算数の2科入試を新設することにしました。1教科40分の試験で、国語は長文を1題、算数は大問を4題程度出題します。ホームページでサンプル問題を配信しているので、ぜひご覧ください」と伝えました。

イメージ写真 環境問題にも積極的に取り組んでいます。「太陽光発電による電力で水に酸素を加え、川の流れを再現したビオトープ」や「屋上の壁面を緑化しての作物の栽培」なども注目されています

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