受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

神奈川学園中学校

2020年10月2日(金)

生徒に寄り添い、社会とのかかわりを重視した学びで「自立した女性」を育成

 神奈川学園中学・高等学校の前身は、教育者の佐藤善治郎が「女子に自ら判断する力を与ふること」「女子に生活の力量を与ふること」をいう建学の理念を掲げ、1914年に設立した横浜実科女学校です。ミッションスクールが多い神奈川県にあって、数少ない宗教色のない学校として「自覚」「心の平和」「勤勉」を校訓に、次の時代を見据えた人間教育を実践しています。

 オンラインで行われたこの日の説明会の冒頭で、入試広報委員の島智彦先生は同校の沿革に触れ、「創立107年目を迎えた本校では、長く『自立』と『判断力』を重んじてきました。そして近年は『社会の中で人を育てる教育』『一人ひとりを大切にした教育』を重視しています」と述べました。島先生は、「社会の中で人を育てる教育」の具体例として、文化祭や委員会活動、海外研修などの行事を挙げました。文化祭では、事前にクラスごとにテーマを決めて調べ学習に取り組み、その成果を展示・発表するのが恒例となっています。たとえば、「コーヒーの魅力を伝える」というテーマでは、コーヒーショップでのラテアート体験や、フェアトレードについて発表するなど、実体験から得る学びを重視している点が大きな特徴です。また、委員会活動の場は校内だけにとどまりません。地域での清掃活動や、講演会の人選から手配までの運営なども行い、生徒は主体的に社会とかかわります。さらに中3の海外研修では、オーストラリアやニュージーランドでのホームステイ(2020年度は中止)、高1では「日本の課題」をテーマに、国内5か所で4泊5日のフィールドワークを行うなど、「社会と出合いながら成長する機会」を設けています。

 「一人ひとりを大切にした教育」では、中高6年間で自立を促すために、中学ではきめ細かい学習指導をしています。クラスは2人担任制を採用し、できる限り男性と女性の教員1名ずつが1クラスを担当するようにして、生徒一人ひとりを複眼で多面的に見守ります。また、生徒たちは「Diary」と呼ばれる学習計画表に、学習面のことや日常の出来事、不安などを自由に書き込んで毎日提出します。島先生は「ふだんから『Diary』を生徒とやり取りしていると、小さなトラブルが発生したときなどにも早い段階で教員が察知し、適切に対応できます。このように、生徒に寄り添う教育と社会とのつながりを重視した取り組みを通じて、本校の生徒は高校で飛躍的に伸びていきます」と強調しました。大学合格実績も年々向上し、2020年3月の国公立大・早慶上理・GMARCHへの合格者数は、前年3月の数値と比較して18%も伸びたそうです。

 新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休校期間中の取り組みについても説明がありました。中2以上の生徒には4月中旬からオンライン授業を開始し、今年度入学した中1生は5月にオンライン入学式を実施したとのことです。そして、生徒全員にノートパソコンを配布し、学習内容に応じてリアルタイムのものと動画配信とを組み合わせたオンライン授業を行いました。リアルタイムの授業では、教員が「問題を解き終わったら顔を上げてください」と声を掛けるなどして、生徒の反応を見ながら進めるよう心がけたそうです。

 2021年度の一般入試は計4回行われ、A日程が2月1日午前・午後、B日程が2日午前、C日程が4日午前という日程です。前年度からの変更点として、A日程の1日午後の募集人数が5名増えて35名になり、C日程の募集人数が5名減って20名となります。出題のポイントについても説明がありました。「算数は例年より大問の数を一つ減らし、1問ずつじっくりと取り組めるようにします。また、途中式を記入する問題を増やすので、解答が間違いでも、途中までの考え方が式にきちんと表されている場合には、評価対象とします」とのことでした。

イメージ写真 キャンパスは横浜駅西口から徒歩約10分の利便性の高い立地。創立100周年を記念して建てられた記念ホールは、学校施設としては最高レベルの音響設備を有しています

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