受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

静岡聖光学院中学校

2020年10月10日(土)

デジタル時代の創造力と、国際社会を生き抜く力を兼ね備えたジェントルマンを育成

 1969年に開校した静岡聖光学院中学校の母体は、ローマに本部を置くキリスト教教育修士会で、神奈川県の聖光学院とは兄弟校です。敷地内には、ボセジュール寮(中1・2)とル・セール寮(中3~高3)という二つの生徒寮があり、生徒の3人に1人が利用しています。創立50周年を機にリノベーションされた校内には、カフェと図書館をミックスした「聖光カルチャーラボ」、国際プレゼンテーションのトレーニングなどに活用する「ピエールロバートホール」、グループ討議やアイデアを出し合う授業を立ちスタイルで行う「クリエイティブラボ」など、新時代の教育をサポートする工夫に満ちた創造環境がそろっています。

 2019年4月に校長に就任した星野明宏先生は、「当校が育てたいのは、“Men for Others”の精神を持った『決断できるジェントルマン』です。本来、男の子というものは、無謀と思えることに挑み、それを乗り越えることで成長していくものです。保護者の方が見るとはらはらするようなことも、仲間と一緒に体験できるのが男子校の強みです。特に親元を離れての寮生活は、人間力を養います」と話しました。

 就任以来、新時代に向けて教育改革を進めている星野先生は、プラモデルで有名なタミヤとのコラボレーションによるミニ四駆やRCカーを使った探究プログラム、料理レシピのウェブサイト「クックパッド」と共同での課題解決型学習「農と食とジェンダープロジェクト」など、思考力と表現力を刺激する試みを実施してきました。そして、今年度から始動させたのがデジタルテクノロジー教育。すでに、数年前から校内ICT環境を整備し、全校生徒がタブレット端末を所持して、授業や前述のプログラムなどで活用しています。また、2020年2月には、巨大スクリーン、ハイスペックパソコン、3Dプリンター、教育用ロボットなどの設備を備えた文理融合デジタル創造工房「Bigirion Garage(ビギリオンガラージ)」が完成。学年を超えて仲間が集い、学習過程で培ったスキルを生かしてさまざまなアイデアを自発的に持ち寄りながら、それを「形に変えていく場」となっています。さらに、科学・技術・工学・数学・リベラルアーツとプログラミングを融合した「STEAMプログラミング」の授業が中1から導入されました。中学3年間で100時間以上の時間をかけ、テクノロジー教養を伸ばします。

 一方で、「英語を学ぶのではなく、英語でプライスレスな体験をする」をテーマに、国際交流プログラムも拡充しています。静岡大学で学ぶ外国人留学生とのディスカッションやプレゼンテーションを定期的に開催しているほか、アジアの名門校から毎年4名程度の留学生を招いて授業や寮生活を共にするなど、生きた英語に日常的に触れられる機会を設けています。そして、イギリスの名門イートン校とハロー校が主催するサマースクールへの参加や、欧米やアジアのさまざまな国々に少人数で行くプログラムも数多く用意されています。星野先生は「海外のエリートたちと出会い、交流することで、彼らのモチベーションの高さに刺激を受けてほしいのです」と話します。

 今年度からは、イギリスのケンブリッジインターナショナルスクールとして認定された教育プログラムをオンラインで提供するNisaiJapanの国内初の提携校になりました。希望者は放課後、双方向型のオンライン授業が受講できます。これにより、日本にいながらイギリスの生徒と同等の学習に取り組めるだけでなく、2年間のプログラムを修了後、資格認定試験に合格すると、ケンブリッジインターナショナルA Level資格保有者として、海外名門大学を直接受験できるようになります。

イメージ写真 「Bigirion Garage」では、ロボットプログラミングや3Dモデリング、3Dプリンターによる造形のほか、デジタルグラフィックアート、ドローン、映像、音楽など、仲間とのさまざまな創造を楽しめます

www.s-seiko.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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