受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

カリタス女子中学校

2020年10月15日(木)

英仏の複言語教育と発信力を高める学びで、グローバル社会に必要な力を育てる

 カナダのケベック・カリタス修道女会によって創設され、2020年に学園創立60周年を迎えたカリタス女子中学高等学校。校名の「カリタス」はラテン語で「愛」を意味しています。キリスト教の価値観と「祈る心」「学ぶ心」「交わる心」「奉仕する心」の四つの心を基盤として、新たな時代に向けた教育を実践し、普遍的な愛をもって人に尽くす人間の育成をめざしています。

 オンライン説明会に登壇した入試委員長の引地一男先生は、人工芝のグラウンドや、明るく開放的な校舎を画像とともに紹介しました。PC教室とCALL教室を備える同校では、全教室に電子黒板を導入し、今年度からは中学生に1人1台のタブレットPCを渡して授業にも活用するなど、ICT環境も整っています。その結果、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休校期間中も、オンライン学習をスムーズに展開できたとのことです。

 続いて、教育内容の説明がありました。同校の1学年の生徒数は180~190名で、1クラスは約40名ですが、英語・フランス語・数学・理科実験など、約4割の授業がクラスを半分に分けた少人数の「ハーフクラス」で行われています。

 引地先生が学校の特色として挙げたのが、「英仏複言語教育」と「発信力教育」の二つです。同校では、中1から全員が英語とフランス語を学習する複言語教育を実践しており、高校進学時にフランス語を第一外国語として選択することもできます。レベルの高いフランス語の能力は、大学入試でのアドバンテージにもなっているそうです。一方、英語では、一定の英語力を持つ生徒を対象にしたアドバンストクラスを設置。アウトプットをより重視した授業が行われています。引地先生は「語学の学習は、その国の人々の考え方・文化・歴史を理解するためのチャンネルでもあります。二つの言語を学ぶと世界を多角的に見ることができ、グローバル社会で重要な多様性の理解につながります」と話します。

 一方、「発信力教育」では、言語活動を充実させるために「思考力・判断力・表現力」を育んでいます。各教科でプレゼンテーションによる発信力の強化を含めた探究的な学びに取り組み、大学入試改革で増加するであろう総合型選抜にも対応できる力を培っています。英語とフランス語での発信にも力を入れ、「かながわ国際サイエンスフォーラム」などの外部イベントにも参加。2020年1月には「全日本高校生フランス語プレゼンテーションコンクール」で、高2の3名の生徒が最優秀賞を受賞しました。

 次に、学びをサポートする講習や研修のプログラムが紹介されました。週5日制の同校では、土曜日に希望者対象の「土曜講座」を開講しています。語学検定試験の対策講座や大学受験に向けた講座があり、放課後には、中学生を対象に英語と数学の指名補習を行っています。質問対応や課題サポートをしてもらえる「数学デー」も週1回あり、今年9月からは「ハイレベル講習」(中3~高2)もスタートしました。

 また、同校では、世界に視野を広げることができる国内外の研修を用意しています。たとえば、中3の「Global Village for Students (GVS)」もその一つ。引地先生は「世界各国から学校に留学生を招いて英語で交流します。英語圏以外の留学生も多いため、さまざまな文化や言語に触れて異文化理解を深めることができます」と話しました。このほかにも日仏交換留学や、カナダ、セブ島、マルタ島での海外研修など、多彩なグローバル教育のプログラムを実施しています。

 2021年度の一般入試は例年どおり2月1日午前・午後、2日午後、3日午前に実施。募集人員は2日午後が約30名に、3日午前が約15名に変更されます。また、帰国生入試は、これまで12月に1回、2月に3回行っていましたが、2021年の入学者対象のものは、12月に2回(うち1回はオンライン入試)と2月に4回、全6回実施されます。

イメージ写真 校舎はみずから学ぶ姿勢を身につける「教科センター方式」に対応した造り。生徒たちは毎時間、それぞれの教科の教室に移動して授業を受けています

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