受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

獨協埼玉中学校

2020年10月20日(火)

「自ら考え、判断できる若者」を育てるために、好奇心を刺激する体験プログラムを用意

 獨協埼玉中学高等学校は、東京・文京区にある獨協中学校・高等学校の兄弟校です。1980年に高校が、2001年に中学校が開校しました。130年以上の歴史を有する獨協学園の「学問を通じての人間形成」という教育理念を掲げ、中高一貫のゆとりあるカリキュラムの下、じっくりと物事に取り組み、調べ、考え、判断できる生徒を育てています。

 オンライン説明会の前半、教頭の堀口千秋先生は、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休校期間中の対応について次のように説明しました。「本校では4月に準備を整えたうえで、5月から1日4時間程度のオンライン授業を開始しました。テレワーク中の家族とパソコンを共有する生徒もいたため、リアルタイムでの配信ではなく、いつでも授業の動画を視聴できる形をとりました。オンラインでホームルームも実施し、出席が確認できない生徒には担任が電話で連絡するなどしてフォローしました」。6月上旬には全校で分散登校が行われ、同月中旬以降は通常授業が再開されたとのことです。堀口先生は「5月末に全校でノートパソコンを利用することを決定し、現在も通常授業に生かされています」と述べました。

 また、2021年度入試については、校舎入り口にサーマルカメラを設置し、訪れた受験者に検温を実施するほか、1教室の定員を30名程度に抑え、ソーシャルディスタンスを保った状態で試験を行うそうです。そして、新型コロナウイルス感染症などで、当日受験ができなくなった受験生に対しても、「別日に試験が受けられるように対応する」方針です。

 次に、話題は教育内容に移りました。同校では「自ら考え、判断できる若者を育てる」こを教育目標としていますが、それを実践するため、特に中学3年間はさまざまな体験プログラムを用意しています。堀口先生は「実体験は知識として記憶に残るうえに、知的好奇心を刺激するので、本校では座学だけにとどまらず、体験の機会も大切にしています」と強調しました。たとえば、理科では年間30回以上もの実験を実施するほか、近隣の田んぼで田植えから稲刈りまでを行う「稲作体験」(中1)、外部講師による講義や体験プログラムを通じて学ぶ「職業体験」(中2)、越谷市社会福祉協議会の協力で福祉や介護についての講義や体験を行う「福祉体験」(中3)など、さまざまな総合学習に取り組んでいます。

 一方、同校はコース別での募集は行わず、クラスを習熟度別に分けることもしていません。その代わり、週3回の小テスト、指名制の放課後補習、読解力を伸ばす朝読書などを実施して、ていねいな学習指導に取り組んでいます。長期休暇中には英語・数学の講習会なども開かれます。また、「頭だけでなく、心を育てる全人教育」をめざし、思いやりを育てるような道徳教育も行っています。特に、入学直後に発生しやすい『いじめ』の防止には気を配り、中1の1学期は、教員が教室で生徒と一緒に昼食をとって、生徒一人ひとりに注意を向けるなど、さまざまな対策を講じています。

 国際理解教育にも力を注いでいます。中2全員が参加する国内留学体験「アメリカンサマーキャンプ」では、河口湖を訪れ、ネイティブ講師による指導の下、英語漬けの2泊3日を送ります。このほか、ニュージーランド(中学)、オーストラリア、ドイツ(いずれも高校)の学校との交換留学のプログラムなどを実施して、生徒の国際感覚を磨いています。

 進路指導については、高2で文系・理系を選択し、高3では高校からの入学生と合流して、進路別に文系Ⅰ・理系Ⅰ・文系Ⅱ・理系Ⅱ・獨協の5コースに分かれます(Ⅰは国公立大志望、Ⅱは私立大志望)。獨協大への進学を前提とした「獨協コース」のカリキュラムは、大学の講義の受講や、TOEIC検定対策といった大学進学後を見据えた内容となっており、推薦基準を満たすだけではなく、大学教授の指導の下、1万6000字以上の卒業論文を完成させることも進学の条件となるそうです。また、2021年度の獨協医科大医学部への推薦枠が最大5名に広がったことも伝えられました。

イメージ写真 Chromebookを利用して行った、「お米」に関するプレゼンテーション大会の様子です

www.dokkyo-saitama.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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