受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

玉川学園中学部

2020年10月23日(金)

恵まれた学習環境を生かし、「触れて・感じて・表現する」教育を実践

 1929年に教育者の小原國芳が「ゆめの学校」として創立した玉川学園は、61万㎡もの緑豊かな敷地に、幼稚園から大学・大学院、研究施設までがそろう総合学園。キャンパス全域を学びに活用し、一人ひとりの力を引き出す質の高い教育を実践しています。

 この日の説明会の冒頭であいさつに立った中学部長の中西郭弘先生は、同校の三つの柱として「全人教育」「探究型学習」「国際教育」を挙げ、それぞれについて説明しました。創立者・小原國芳が唱えた「全人教育」を理想とする同校では、それを実現するために「個性尊重」「自学自律」などの12の教育信条を掲げ、知識や学力の習得だけではなく、豊かな人間性の育成もめざしています。

 創立当初から「本物に触れる」ことを重視しており、最新鋭のデジタルプラネタリウムを併設する理科専門施設「サイテックセンター」をはじめ、さまざまなことに挑戦できる充実した環境を整備。中西先生は「中学では、深み・丸みのある大人になるために『触れて・感じて・表現する』教育をめざしています。教員は、学校生活のあらゆる場面で五感を使う仕掛けをたくさん提示していきます」と話します。その例として、20年以上続くベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との交流、体験学習型の玉川アドベンチャープログラム(TAP)、「労作」と呼ばれる自発的な活動や創造的な仕事など、多岐にわたる活動が紹介されました。

 「探究型学習」に特化した「自由研究」の授業が行われていることも特色の一つです。中1・2は自分の興味・関心に沿ってテーマを決めて自発的に研究に取り組み、毎年3月に行われる玉川学園展でその成果を発表します。2年間の研究をベースに、中3の総合的な学習「学びの技」で論文作成やプレゼンテーションのスキルを学び直し、高校に進むと、さらに本格的なカテゴリー制の自由研究へとステップアップします。

 一方、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定も受けている同校では、科学・技術・工学・芸術・数学の五つの領域を横断的に学び、課題解決力を養う「STEAM教育」を取り入れた学習も実践。玉川大学や外部の研究機関と連携してミツバチ、サンゴ、ロボットなどの研究にかかわっています。昨年始動した「Art Lab(アートラボ)」では、レーザー加工機や3Dプリンターのような最先端の機器に触れて、ものづくりの楽しさも体感しているそうです。

 「国際教育」については、世界規模の私立学校連盟「ラウンドスクエア」のメンバー校(50か国200校以上)や海外提携校(8か国17校)との交流のなかで、留学生の派遣と受け入れを積極的に行っています。海外の国際交流プログラムを通して多様な文化と習慣を理解し、豊かな国際感覚を養うほか、海外で活躍する日本人を招くグローバルキャリア講座や模擬国連など、学内で開催されるプログラムも用意しています。

 進路については、現役での4年制大学進学者の約4割が玉川大学に進学しています。残りの約6割は他大学への進学ですが、その約7割がAO入試または推薦入試で合格していることも、探究型学習や国際教育に力を入れている同校ならではの特徴だといえるでしょう。

 2021年度の一般クラスの入試は例年どおりの日程で実施される予定です。英語・国語、または英語・算数の2科で受験する英語型入試については、「英語は英検®3級程度のレベルを想定して出題するため、これまでより受験しやすくなります」とのこと。面接での話題については、「志願書の自己アピールの欄に書かれた内容に触れることにしています」と伝えられました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 夜間も利用可能な人工芝のグラウンドがあり、運動施設も充実。探究型学習の拠点「マルチメディアリソースセンター」は、図書館と学習情報センターの両方の機能を持っています

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