受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

安田学園中学校

2020年10月19日(月)

「探究」「人間力」を柱とした教育で、グローバル社会に貢献できる力を養う

 安田学園の前身は、1923年創立の東京保善商業学校です。安田財閥の創始者であり、銀行・生命保険会社・不動産会社などを興した実業家、安田善次郎翁が創設しました。1948年に安田学園中学校・高等学校となった後も長く男子校でしたが、2014年に中学・高校ともに共学化されました。

 この日、あいさつに立った校長の稲村隆雄先生は、「今後のグローバル化する社会に対応するため、本校では新たな教育目的として『国内外の社会で有用となる人材の育成』を掲げました。この目的を達成するために『自学創造』という教育目標を設定し、みずから考え学び、創造的学力・人間力を身につけ、グローバル社会に貢献できる人材の育成をめざしています」と語りました。

 同校では、中1から高2の2学期までを「学び力伸長システム」と称し、自学自習の姿勢を身につけるためのさまざまな取り組みを行っています。中学には「先進コース」と「総合コース」の二つのコースがあり、いずれのコースも1クラスは30名以内の少人数で編成され、きめ細かい指導を徹底しているのが特徴です。始業前には英語・数学の習熟度チェックテストを実施し、合格点に満たなかった生徒は、放課後に補習を受講します。加えて、1か月から1か月半に1度は定期テストが行われ、6月・11月には到達度テストが実施されます。これらは生徒自身が苦手分野を把握したうえでみずから学び直し、知識の定着を図る機会となっているそうです。中3の1学期までに中学の内容を学び終え、2学期から高校の学習内容に入ります。そして、高2の3学期からを「進学力伸長システム」と称し、高3では演習を中心とした授業に取り組んでいきます。

 希望する進路の実現に向けたサポート体制も充実しており、志望校別の放課後進学講座や、独習に励む進学合宿、夏期・冬期講習、入試直前演習などが行われています。広報部長の藤村高史先生は「本校の授業では『教わる時間』よりも『考える時間』を重視しています。併せて、野外で行うフィールドワークを取り入れた『探究授業』や、社会科で行う『ディベート』授業など、思考力や表現力・創造力を鍛えるプログラムも導入してきました。基礎学力固めからキャリア教育、進学サポートまで、学校で完結できる環境を整えていると自負しています」と強調しました。これらの取り組みの成果は大学合格実績に反映されており、今春卒業した共学化1期生は、東大2名を含む国公立大学に46名、早慶上理に58名が合格。「千葉大学の『先進科学プログラム』に合格し、1年早く大学への進学を決めた生徒もいます」と報告しました。

 英語教育にも力を注ぎ、中学ではネイティブ教員による英会話の授業を週2コマ実施しています。加えて、全学年で導入されている週1回のオンライン英会話では、ネイティブスピーカーとのマンツーマンのレッスン(35分間)を通じて、表現力とコミュニケーション能力を鍛えます。習熟度の目安として、学年ごとに英検®取得級の目標を立て、中学卒業までに9割の生徒が準2級以上を取得するそうです。また、「全生徒が6年間で最低1回は海外に」をモットーに、高2生全員が参加する「グローバル探究・英国(先進コース)」「グローバル探究・ニュージーランド(総合コース)」を実施しています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 中学HR教室のある9階建ての南館。学年ごとに設けられたコミュニケーションスペースの大きな窓からは旧安田庭園を望むことができます

www.yasuda.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ