受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

森村学園中等部

2020年10月22日(木)

家庭的な校風の下、「未来志向型教育」で一人ひとりのコンピテンシーを伸ばす

 森村学園は、2020年に創立110周年を迎える共学の伝統校です。横浜市緑区にある緑に囲まれたキャンパスは、東京ドーム約1.8個分の広さがあり、自然を身近に感じながら学ぶことができます。

 この日のオンライン説明会は、校長の江川昭夫先生によるメッセージ動画で始まりました。江川先生は「森村学園では、生徒全員に、幸せで、健康で、安全な人生を送ってほしいと考えています。そのために、本校では未来志向型教育を実践しています」と語りました。

 続いて、教頭の小澤宗夫先生が同校の沿革と教育内容について説明しました。学園創立者の森村市左衛門は、幕末から明治時代にかけて活躍した日米貿易のパイオニアです。海外と貿易を行うなかで人づくりの大切さを痛感した森村は、晩年、東京の高輪に森村学園を創立しました。建学の精神「独立自営」と、校訓「正直・親切・勤勉」は、創立以来、生徒たちの心に綿々と受け継がれています。

 同校が推進しているのは「未来志向型教育」です。これは「言語技術」という“ヨット”に乗った生徒が、「外国語(英語)教育」と「PBL(課題解決)型授業」という二つの“帆”を推進力にして、「ICT環境」という大海原をみずからの夢に向かって“航海”していくことをイメージしたものです。予測不可能な未来社会をたくましく生き抜くために、教養に裏打ちされた自己表現を獲得し、自国社会はもとより国際社会に貢献できる「人財」を育むのが狙いです。

 同校の独自教科である「言語技術教育」についても詳しい説明がありました。これは、「根拠を示して自らの意見を明確に伝える」という「ランゲージアーツ」のスキルを磨く世界標準のプログラムで、中等部で週1時間、正規の授業として実施しています。世界に通用する型(結論・根拠・まとめ)で発信する「問答ゲーム」、読み聞かされた物語を再生する「再生」、空間的にとらえた情報を論理的構造的に秩序立てる「空間配列」などの訓練を通して、認知・思考・表現における普遍的な型を学び、読解力と自己表現力を高めます。従来の“察し合い”を基調とする日本型表現文化を尊い文化として保持しながらも、論理的で結論を重視する世界標準型表現文化を獲得し、自国の文化に誇りを持つ教養ある人間を育てていこうとしているのです。一方、「課題解決(PBL)型授業」では、中1で創立者研究、中2で職業研究、中3で自由課題研究に取り組み、答えのない問いに「自分なりの答え」を出していきます。

 「ICT環境」で重視しているのは、デジタル・シチズンシップの養成です。1人1台のタブレット端末を用いて学習し、デジタルテクノロジーやメディアを安全に、責任をもって効果的に使う能力を身につけます。

 「外国語(英語)教育」では、「言語技術」の学びと有機的につながるように、中1・2では4技能によるコミュニケーション能力の習得を重視したアプローチで学んでいきます。中3からはロジカルなアプローチに移行して論理的思考力を育てます。さらに高校からは、分析的・批判的なアプローチに進み、英語で論理的に自分の考えを述べる力を養います。

 大学合格実績も順調に伸びています。2020年度は、現役だけで国公立大学に24名、早慶上理・GMARCHに160名が合格。また、前々年、前年と1人もいなかった海外大学合格者も11名出ました。小澤先生は「こうした進学実績は、受験勉強の賜物というだけでなく、中高6年間で生徒が「trial and error」を繰り返し、コンピテンシー(高業績者の行動特性)を伸ばしていった結果によるものです。エラーを恐れずに物事にチャレンジするには安心できる環境が必要です。本校の家庭的な校風は、安心できる環境であると同時に、生徒一人ひとりの潜在能力を引き出す環境でもあるのです。」と話しました。

 2021年度入試については、一般入試の変更点として、2月4日の第3回入試の科目が4科から2科4科選択に変わることが発表されました。これにより、3回行われる一般入試はすべて2科4科選択になります。

イメージ写真 東急田園都市線「つくし野」駅から徒歩5分、JR横浜線「長津田」駅から徒歩13分の緑豊かな立地。300席あるカフェテリアでは数種類の日替わりメニューが楽しめるほか、放課後に軽食をとることもできます

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