受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

和洋九段女子中学校

2020年10月26日(月)

「21世紀型教育」と「つながる学び」で主体性を育み、新たな世界を広げる

 1897年創立の和洋裁縫女学院を前身とする和洋九段女子中学校・高等学校。「先を見て齊(ととの)える」を校訓に掲げ、グローバル社会で活躍する女性の育成に向けて先進的な学校改革を推進しています。

 この日のオンライン説明会であいさつに立った校長の中込真先生は、「本校のコンセプトは『伝統と先進の融合』です。『和やかにして洋(ひろ)らけき』という教育方針を柱とする伝統的な女子教育と、世界標準の学校をめざして進めてきた『21世紀型教育』を融合させた学びを実践しています」と述べ、その内容を詳しく説明しました。

 同校の教育の最大の特色は、効果的なアクティブ・ラーニングとして世界中で支持されているPBL(Problem Based Learning)型の授業を全教科で導入していることです。授業は、教員が投げ掛けるトリガー・クエスチョンを発端に、「個人ブレスト(情報収集と自分の考えの構築)→グループディスカッション→プレゼンテーション→思考共有・レポート」という流れで展開します。この問題解決型メソッドに沿って、生徒たちが主体的に学習に取り組むことで、論理的思考力・判断力・表現力が高まるのです。

 生徒1人につき1台のタブレット端末を使って、このPBL型授業を展開するなど、ICTリテラシーを身につける教育に力を注いできた同校では、新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間中も、4月から双方向型のオンライン授業をスタートさせることができました。夏休みにはオーストラリアの姉妹校とオンライン交流会を開催するなど、新たな試みにも挑戦したそうです。「今後も新型コロナウイルス感染症の影響が続いても、学びを止めないシステムを確立しています」と、中込先生は胸を張ります。

 一方、国際社会で必要となるコミュニケーション力を培うために、英語教育も重視し、11名の日本人教員と6名のネイティブ教員が学習をサポートしています。2017年に開設した「グローバルクラス」では、帰国生など高い英語力を持つ生徒と、これから本格的に英語を学ぶ生徒が共に学び合います。高校卒業時までにCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のC1レベルの英語力を身につけることを目標とし、授業やホームルームはオールイングリッシュで行われています。また、シンガポール修学旅行(中3)をはじめ、世界に視野を広げるさまざまな海外研修プログラムを用意する一方で、日本に目を向けていることも特徴です。礼法・華道・茶道・書道を中学の必修科目とし、日本の伝統文化への理解を深めています。

 続いて、「つながる学校(CONNECTED SCHOOL)」としての活動の紹介がありました。同校では、東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅に近い立地を生かして、近隣の企業や大使館を訪問し、科学・技術・工学・リベラルアーツ・芸術・数学を統合的に学ぶSTEAM体験や文化学習などの「つながる学び」を行っています。世界とつながる学びとしては、本格的にSDGs(持続可能な開発目標)についても学び、昨年は中3生有志が「SDGs探究AWARDS 2019」の中高生部門で優秀賞を受賞。高1では、長野県の農村で民家に宿泊しながら農業を体験し、地域活性化のプランを考える「地方創生プログラム」を成城大学と連携して実施しています。中込先生は「このように外部と『つながる』ことで、新しい価値観が生み出され、真のグローバルマインドが育成されているように思います」と語りました。

 大学進学については、上智大・青山学院大・学習院大をはじめ、全国のさまざまな大学に400名分以上の指定校推薦枠があり、最近は8割以上の生徒が推薦制度利用しているとのこと。和洋女子大学への推薦権を保持したまま他大学を受験できる制度もあります。さらに、2019年からはUPAA(University Partnerships for Alternative Admissions 海外協定大学推薦制度)に加盟したため、選択肢は海外大学にも広がっています。

 2021年度の一般入試は2月1日午前・午後、2日午後、3日午後、5日午前、10日午前の計6回。特待生選抜の枠が広がることも伝えられました。

イメージ写真 図書館に隣接する「スタディステーション(自習室)」は20時まで利用可能。大型スクリーンやプロジェクターなどのICT機器を導入した「フューチャールーム」もあります

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