受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

清泉女学院中学校

2020年10月16日(金)

四つのスペシャル・プログラムでグローバル社会に必要な力を育む

 鎌倉市の玉縄城址にある清泉女学院中学高等学校は、スペインで創立された聖心侍女修道会が1947年に開校したカトリックのミッションスクールです。「神の み前に 清く 正しく 愛ふかく」をモットーに、自分で考え判断できる自立した女性を育成しています。

 この日のオンライン説明会であいさつに立った中学入試広報部長の瀧康秀先生は、「本校は2021年度から『教育リノベーション』を実施します」と述べ、その内容を紹介しました。まず、授業時間がこれまでの45分から65分に拡大され、主体的・対話的な深い学びを実践します。また、土曜日には探究活動の時間を設け、思考力や表現力が求められる大学入試に対応できる力を養っていくとのことです。

 続いて、同校が取り組んでいる四つの「清泉スペシャル・プログラム」について説明がありました。まず、「ライフ オリエンテーション プログラム」は、周囲への優しさや思いやりを育むとともに、自己肯定感を高める「こころの教育」です。6年間の「倫理の授業」や、さまざまな体験型校外学習を通して、自分の使命に気づき、それを社会にどう生かしていくかを考えます。

 「グローバル プログラム」では、コミュニケーションツールとしての語学教育に力を入れています。たとえば、英語は中1から3段階の習熟度別による少人数制授業を実施。また、世田谷区用賀にある清泉インターナショナルスクールでの1週間の国内留学(中3)をはじめ、希望者を対象とした多彩な異文化体験のプログラムを用意しています。ニュージーランド短期留学(中3・高1)、ベトナムスタディーツアー(高1・2)のほか、近隣の栄光学園高校の生徒と共にアメリカの名門大学でリーダー研修を受講する「ボストンカレッジ夏季研修」などの海外研修も実施。瀧先生は「生徒たちは国内外の模擬国連にも積極的に参加しています。その準備を通して、各国の政治・経済や難民問題、環境問題も学び、国際社会への理解を深めています」と話します。

 一方、「ライフ ナビゲーション プログラム」は、予測不可能な未来社会に向けた進路探究プログラムです。社会で活躍している卒業生の講演、職場見学、清泉女子大学や上智大学の教員による大学出張授業など、将来を考える機会を数多く設定しています。中3での「My Story Project」は、みずから探究したいテーマを見つけて自由な表現方法で発表し、主体的な学びのなかで論理的思考力を養うものです。

 そして「サイエンス・ICT プログラム」では、理科の野外実習や実験・観察に加えて、先進的なICTツールを利用した学習にも取り組んでいます。同校では、全教室に電子黒板を設置し、Wi-Fi環境を整備。1人1台のタブレットを使用して、想像力や考える力を磨く授業を行っています。

 このような教育の成果が表れ、同校の生徒の活躍は学校の枠を超えて広がっています。瀧先生は「本校では、他校の生徒を招き、AIと人間との共存を考える『AI 倫理会議』を開催しています。作成した『AI 倫理憲章』を内閣府に提出するなど、生徒たちは真剣に活動しています」と力強く語りました。

 2021年度入試では、2月2日午後に算数1教科の「ステム(STEMM)ポテンシャル入試」が新設されます。募集人員は10名で、記述問題や、論理的に考えて答えを導き出す問題が多く出題されるとのこと。そのサンプル問題は学校ホームページに掲載されています。なお、この入試の新設に伴い、2月1日午前の1期試験の募集人員は45名から35名に変更となります。1期では面接は行わず、小学校の通知表コピーも不要となります。「小学校の活動等については、学校ホームページから『活動報告書』をダウンロードし、記入して試験当日に提出してください」と案内がありました。また、新型コロナウイルス感染症の流行により国境を越えた移動が難しい状況を考慮し、新たに海外在住者専用のオンライン帰国生入試が行われることも伝えられました。

イメージ写真 約7万平方メートルの広大なキャンパスでは、豊かな自然を生かして理科の野外学習も実施されています

www.seisen-h.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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