受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東洋大学京北中学校

2020年10月17日(土)

「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」を軸に国公立大学への進学をめざす

 東洋大学と2011年に法人合併し、その附属校となった東洋大学京北中学校。前身は、東洋大学の創立者でもある明治期の哲学者・井上円了が1899年に設立した京北尋常中学校です。長く男子校でしたが、2015年に共学化し、同時に文京区白山の新キャンパスに完成した地上4階・地下2階の新校舎に移転しました。

 説明会の冒頭であいさつに立った校長の石坂康倫先生は、「諸学の基礎は哲学にあり」という建学の精神に触れ、「これから学んでいくどんな学問も、その根底にあるのは哲学です。その哲学とは何でしょうか。本校ではわかりやすく『より良く生きるための学問』と捉えています。そして、より良く生きるためには、物事の真理を探究することが必要だと考えています」と語りました。

 同校では、これからの社会の課題を解決できる「本当の教養を身に付けた国際人」の育成をめざし、「哲学教育(生き方教育)」「国際教育」「キャリア教育」を柱に、さまざまなプログラムを実施しています。石坂先生は「皆さんは、どうか『できない』ではなく、『できる』と言うようにしてください。『できない』と言うと、その瞬間からできない理由を探し始めてしまいます。しかし、一度『できる』と口にすれば、夢を実現するための工夫や努力をし始めるでしょう」と結びました。

 続いて、広報部長の井出秀己先生からは、教育の3本柱に関する具体的な説明がありました。一つ目は、キャリア教育についてです。現在は東洋大学に内部進学できる附属校推薦枠が160名分程度用意されていますが、多くの生徒が他大学への進学をめざしています。同校では、朝テストや進路手帳を活用しながら自立した学習習慣の定着を図り、大学生チューターが常駐する自習室を設置するなどして、生徒の学習をサポートしています。その結果、2020年春には、国公立大学に10名、早慶上理GMARCHに28名、そして東洋大学に90名(うち附属校推薦69名)という合格実績もあげました。

 二つ目は国際教育についてです。まず中1生は、5月に宿泊型の英語漬けプログラム「フレッシュマンイングリッシュキャンプ」に参加します。中2でも同様の「ブーストアップイングリッシュキャンプ」に参加し、中3になると全員参加のカナダ修学旅行が待っています。また、中3までに英検®準2級の取得を目標とすることで英語4技能を磨くほか、実践的な英語力を日常的に高める機会として、東洋大学で学ぶ留学生と英会話をするLet’s Chat in English!(中1~高3)、セブ島英語研修(中1~高2)、2週間のオレゴンサマープログラム(高1・2)など、希望者が参加できるプログラムも数多く用意しています。

 三つ目は同校の最大の特徴である哲学教育についてです。中1から週に1コマ行われている「哲学」の授業では、たとえば一つのテーマについて「問い」を立て、それについて意見を出し合います。そして年に1度、自分で決めたテーマに基づき「哲学エッセー」を書き、校内のコンテストで発表します。井出先生は「哲学の授業では、数学のような正解はありません。自分で考え、友だちの意見を聞いて、自分の意見を成長させることが目的です。それを日々重ねていくことが、人生のさまざまな分岐点でみずからの意志で“選択”をするトレーニングとなり、より良い生き方につながるのです」と強調しました。

 こうした姿勢は入試にも反映されており、同校では2科・4科選択制または2科の一般入試のほか、論述型問題と算数の2本立てで行う「『哲学教育』思考・表現力入試」も実施しています。井出先生からは「一般入試では、国語で150字の記述問題が出ます。算数は途中式も加点の対象とし、理科・社会ではグラフや地図の読み取り問題を出します」といった出題に関する説明もありました。なお、新型コロナウイルス感染症への対応については、「37度5分以上の熱がある場合は、当日の受験はお断りし、別途日時を設定いたします。詳細については、対象者にお伝えする予定です」とのことでした。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 各フロアには学習スペース「スタディデッキ」を設置。このほか、大学生チューターが常駐している自習室もあります

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