受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大妻中野中学校

2020年10月27日(火)

時代の変化を見据えた多彩なプログラムを実践し、社会に貢献する女性を育てる

 1941年に設立された文園高等女学校を前身とする大妻中野中学校は、建学の精神に「学芸を修めて人類のために」を掲げる中高一貫の女子校です。あいさつに立った校長の野﨑裕二先生は「大妻学院を創設した大妻コタカは、100年以上も前から『他者との関係のなかで、相互の力を活かし合い、自己実現できる人間として自立すること、互いに成長すること 、そして、社会に貢献すること』の重要性を説いてきました。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により世界の変化が加速しましたが、こうした時代だからこそ、しなやかさとたくましさを備え、他者や社会に貢献する生き方が大切だと考えています」と述べました。

 次に、入試広報担当の篠原洋二先生が同校の教育方針を説明しました。クラス編成については、難関大学進学を見据えたアドバンストコース(AD)と、英語教育に特化したグローバルリーダーズコース(GLC)の2コース制をとっています。両コースとも基礎力の定着を図り、発信力を高めるために、ディスカッションやプレゼンテーションを取り入れた授業が行われています。このうちGLCは、英語の授業をオールイングリッシュで行い、第二外国語としてフランス語も学びます。「入学時、GLCは1クラスのみですが、ADクラスの生徒に与える影響は大きく、学校全体でグローバル意識が高まっています」と篠原先生は話しました。なお、両コースに優劣はなく、希望者は適性検査を通過すれば、中3への進級時以降にコースを移ることが可能です。また、希望者の数に応じて、GLCクラスの数を増やしているとのことです。

 一方、同校では、行動指針に「Challenge」「Construct」「Create」の三つを挙げています。篠原先生は「三つの“C”は、さまざまなことにChallengeして、『自分自身にどんな可能性があるか』を見つけること、そして、それを伸ばすために『何を学び、身につけるべきか』(Construct)を考え、『どのように生きていくか』(Create)を模索することを表しています」と話し、これらの観点から同校のさまざまな取り組みを紹介しました。

 まず、Challengeを促す企画として用意しているのが「フロンティアプロジェクトチーム」というプログラムです。そこでは、中2~高2の希望者が学年を超えて課題解決型のグループワークに取り組みます。早稲田大学で学ぶ留学生との交流会、大手広告代理店の出前授業など、外部との交流もあります。また、中2の環境学習旅行では農家に宿泊して田植えを行い、中3の平和学習旅行ではフィールドワークに取り組むなど、さまざまな体験を通して見聞を広めます。

 Constructとしては、きめ細かい学習指導体制について紹介されました。同校では、日々の授業で基礎力を養成し、放課後・長期休暇に行われる講習・補習で実戦力の向上をめざしています。ICT教育に注力しているのも特徴です。電子黒板やタブレット端末を活用した授業を数多く設け、生徒同士の学び合いを促すことで、思考力や表現力を伸ばしています。また、同校では、スーパーグローバルハイスクール(SGH)のアソシエイト校に指定(2015~19年)されたことをきっかけに、国際教育も推進しています。さらに、2020年度にはユネスコスクールにも認定され、SDGs(国連による持続可能な開発目標)などをテーマとした問題解決型の活動も活発化しています。

 Createについては「将来の自分を見据え、表現する力を育てることが大事です」と篠原先生は述べます。そのために、礼法を通した情操教育、職業体験などを通したキャリア教育を行って心の成長を促し、将来に向かって行動する力を養っているそうです。

 また、高校では、学部ガイダンスなど、大学受験に特化した進学指導も行っています。さらに、クラブ活動もクリエティブな活動の一環と捉え、中学生の約95%、高校生の約85%が何らかのクラブ・同好会に所属していることも伝えられました。

イメージ写真 8階建ての校舎は街のシンボルでもあります。開架式の図書室、武道場を備えた体育館など、多彩な施設がそろっています

www.otsumanakano.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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