受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

函館ラ・サール中学校

2020年10月10日(土)

1学年1部屋の大部屋寮生活で“たくましく柔軟な人間関係力”を育てる

 豊かな自然と歴史的情緒を併せ持つ北海道・函館の閑静な住宅街に位置する、函館ラ・サール中学校・高等学校。世界79か国に約1100の学校を運営するラ・サール修道会が1960年に高校を設立し、1999年に中学が開校しました。学生寮を持つ道内有数の進学校として、全国から優秀な男子生徒を集めています。

 ラ・サール修道会の学校には共通の理念“Special Care for the Poor”があります。貧者や苦しんでいる人に対して、温かな手を差し伸べることが「ラ・サール精神」の根幹として受け継がれているのです。副校長の齋藤瑞木先生は「ラ・サール精神に基づき、本校では成績が振るわない生徒や、問題を起こした生徒を簡単に切り捨てることはしません。伸び悩んでいる生徒をどうしたら押し上げることができるか、素行が悪い生徒をどう指導してあげられるかで学校の価値が決まると考えているからです」と話します。

 同校では週6日制・37時間授業のゆとりあるカリキュラムの下、基礎学力の定着を重視すると同時に、アクティブ・ラーニング型の学びにも力を注いでいます。また、6年間を通じて週1コマの「倫理宗教」を必修とするなど、人間教育を重視。齋藤先生は「数ある中高一貫校のなかでも、人間として大きく成長できる環境は国内随一ではないかと自信を持っています」と強調します。

 また、人間としての成長を後押ししているのが、「全国から集まる生徒の多様性」と「寮生活」です。寮生が占める割合が20~30%という学校が多いなかで、同校は中学生の約67%、高校生の約56%が寮生活を送っています。さらに「大部屋制」を採用している学校は、全国で同校だけ。高1からは4人部屋に移りますが、中学生は1学年約60人が一つの部屋で集団生活を送ります。齋藤先生は「2段ベッドが並ぶ大きな部屋での生活は、プライバシーなど一切なく、きょうだいの少ない現代っ子にとってはストレスと不自由さを感じる空間です。これについて齋藤先生は「気の合わない生徒とも一緒に生活していかなければならず、入学当初はもめごとも絶えません。しかし、人間関係を選んでいられない環境だからこそ、他者との折り合いのつけ方を学び、コミュニケーション力も高まるのです」と述べました。寮内では、携帯電話やパソコン、ゲームなどの電子機器は持ち込むことができません。家庭からの連絡は呼び出し電話で、生徒からは公衆電話を使います。「毎月の“文の日”には、自宅に手紙を出すことにしています。身の回りのことを自分でやるようになってわかる両親への感謝の気持ちもつづられていて、卒業後も大切に保管されている保護者も多いようです」とのことです。齋藤先生は同校の出身ではありませんが、「もし、中学生からやり直せるのであれば、本校に入学して寮生になりたいと強く思います。このような環境で中高6年間を過ごしていれば、たくましい精神力、自立した生活力、仲間を思いやる心と協働する能力といったものを、もっと早く身につけられたと思うからです」と続けました。

 2021年度入試は本校会場、他会場ともに例年どおりの日程で、1月8日午前に第1次入試が、2月3日午前に第2次入試が行われます。入試科目は、これまで1次・2次ともに4科または3科(国語・算数・理科)でしたが、2021年度の第2次入試ではこれに加え、2科(国語・算数)でも受験が可能です。また、英検®準1級取得者はすべての入試回で優遇されるとのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 バスケットボールとバレーボールの試合が同時に2試合ずつできる大きな体育館が二つあります。野球とサッカーとラグビーが同時に練習できる広大なグラウンドもあり、運動施設が充実しています。高校ラグビー部は、2020~21年の花園出場を決めました

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