受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

沖縄尚学高等学校・附属中学校

2020年10月24日(土)

「グローバル教養人」に必要な資質をさまざまな角度から養成する6年間

 沖縄尚学高等学校・附属中学校は、沖縄県那覇市にある共学の中高一貫校です。論理的思考力や批判的思考力を兼ね備えた、これからの国際社会に通用する「グローバル教養人」を育成すべく、さまざまな取り組みを行っています。

 オンラインで開催されたこの日の説明会では、入試広報部長の屋比久秀正先生がスライドを使って学校の概要を紹介。「本校は『社会に出る準備』と『大学受験の準備』の両方を実現できる学校です」と、大まかなトピックを示したうえで、具体的な説明に入りました。

 「社会に出る準備」として全生徒に参加を促しているのが、異文化交流とボランティア活動です。同校では、世界各地の38の学校と協定を結び、自校の生徒の派遣と留学生の受け入れを積極的に行っています。2019年度に海外に派遣した生徒と海外から迎え入れた留学生はともに300人を超えています。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外との直接の行き来はできていませんが、オンラインを活用しながら交流を続けているそうです。

 一方で、平和な国際化社会の構築に必要な奉仕の精神を学ぶという観点から、全生徒が年に2回以上、ボランティア活動に参加しています。地元のお祭りでの通訳、核兵器廃絶のための署名活動、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者に向けたエイサー(お盆の時期に踊られる沖縄の伝統芸能)の披露、ヘアドネーション(髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動)など、その内容は多岐にわたります。こうした活動の成果について屋比久先生は、「新型コロナウイルス感染症の影響により、活動に制限はありますが、生徒たちは常に自分たちにできることは何かを模索しています。中高生なりに社会貢献をしたいという意識が根付いてきているようです」と評価しています。

 「沖縄伝統空手」を必修としているのも特色の一つです。沖縄伝統空手を通して日本と沖縄の文化への理解を深めると同時に、国際交流の場で役立つ発信力を高めるのが狙いです。屋比久先生は、中1と高2の空手の授業の映像を流し、「中1生のほぼ全員が初心者です。初めは胴着の着け方も帯の締め方もおぼつかなかった生徒たちが、約5年間でここまで上達します」と、成長の度合いをわかりやすく紹介しました。

 また、国際交流の土台となる英語教育にも力を入れ、英検®の受検を推奨しています。中学では放課後に受検級別の英検®対策講座を開講し、高校では英検®対策に特化した授業も行っています。その結果、2018年度には、国内で最も英検®合格者が多い中学校として文部科学大臣賞を受賞しました。

 続いて、「大学受験の準備」の話題に移りました。2020年3月卒業者の目標大学現役合格率は80%を超え、京都大や大阪大などの難関国公立大や、医・歯・薬系の学部・学科に多くの生徒が現役合格を果たしています。また、国際バカロレアを導入した「国際文化科学コース」では、ディプロマと呼ばれる国際的な大学入学資格を15名中14名が取得しています。

 現在、同校には、県外からの生徒が103名在籍しており、学生寮で生活しています。全部で7棟ある学生寮のうち、中学生が入寮できるのは、「尚学舎」と「尚学グローバル寮」の二つ。寮生同士の交流も盛んで、球技大会やクリスマスパーティなど、親交を深めるイベントが多数用意されているそうです。

 最後に、2021年度の入試について説明がありました。入試は、推薦入試と、前期・後期の一般入試の計3回。そのうち、1月10日の一般入試(前期)は、本校会場のほか、東京会場でも受けることができます。屋比久先生は、「受験生同士が密にならないよう、細心の注意を払って会場準備を進める予定です。多くの受験生のチャレンジをお待ちしています」と締めくくりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 オーストラリアの協定校との交換留学は10年以上続いています。その他、海外に36校、国内に10校の教育協定校があり、多くの生徒が異文化交流に参加しています

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