受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

自修館中等教育学校

2020年11月2日(月)

「探究」と「EQ」を柱とした実践的な学びを重視し、6年間の成長をサポート

 神奈川県の北西部に広がる丹沢山地を望む自修館中等教育学校は、1910年創立の自修学校を前身とする向上高等学校を運営していた向上学園が、1999年に開校させた進学校です。当初は中学校でしたが、2001年から中等教育学校になりました。「自主・自律の精神に富み、自学・自修・実践できる『生きる力』を育成し、21世紀が求める人間性豊かでグローバルな人材を創出する」という教育目標の下、これからの時代に求められる知性と行動力を育んでいます。

 この日のオンライン説明会であいさつに立った校長の安井正浩先生は、「本校は1学年の生徒数が約120名の小規模な学校です。教員が身近にいるアットホームな雰囲気のなかで、安心して学校生活を送ることができます。6年間で大きく成長する生徒に寄り添いながら、わたしたち教員も成長していきたいと思っています」と語りました。

 次に、入試広報室の佐藤信先生から、学校生活と教育内容の説明がありました。同校では1年を3か月ごとに区切る4学期制を採用し、中学に相当する前半3年間を前期課程、高校に相当する後半3年間を後期課程とした完全6年一貫教育を行っています。週6日制で、土曜日の午後に開講される希望制の「土曜セミナー」「土曜講座」では、生徒の興味・関心を広げるさまざまな体験学習プログラムが用意されています。

 また、同校ではICT教育にも力を注いでいます。全館に無線LANを完備し、生徒全員が授業・課題・スケジュール管理などにタブレット端末を活用。学校と各家庭間の連絡には、オリジナルの情報連絡システム「JOIN」を導入しています。英語教育でもICTを利用した視覚教材や映像教材を取り入れ、楽しみながら実践的な表現力を身につけられるよう工夫しています。ネイティブ教員による英会話の授業を週1コマ実施して4技能をバランス良く伸ばし、英検®とGTECを生徒全員に受検させています。海外研修の機会も多く、5年生(高2)では全員が海外フィールドワークとしてカナダへ7泊9日のホームステイに行きます。加えて、4・5年生(高1・2)では、希望すればさまざまな国へターム留学、もしくは1年間の留学ができ、グローバル社会に対応できる広い視野を育んでいます。

 同校を象徴する教育として紹介されたのが、創立以来受け継がれている総合学習「探究」です。2020年度からは6年間の「C-AIR(シー・エア)プログラム」に刷新され、「社会とのかかわり」を中心軸とするプログラムに取り組むようになりました。1・2年生(中1・2)はグループで活動します。3・4年生(中3・高1)では「言語・文学」「地理・歴史学」「数理科学」「物理学」など12分野に再編したゼミに分かれて探究活動を行い、4年生で約1万字の学術論文を執筆します。5年生(高2)は自分で設定したテーマに沿って個人やグループで自立的に活動し、思考力・表現力を磨きます。6年生(高3)では選択制となりますが、進学後を視野に入れて自由課題に取り組み、その成果を大学入試に生かす生徒も多いそうです。

 また、1~3年生では、「EQ(こころの知能指数)理論」を応用した科学的視点に基づく「SS(セルフ・サイエンス)」の授業を実施。生徒たちは、年1回の「EQ診断」で自分の思考や行動の特徴を理解し、感情をコントロールする方法を学んで、コミュニケーション能力を身につけています。学習支援も充実していて、放課後には全学年の希望者を対象とした主要教科の特別講座や指名制の補習が数多く開かれています。

 最後に、2021年度入試の変更点について説明がありました。感染症対策として、2月1日と2日の試験会場を学校と平塚会場(JR「平塚」駅付近のホールを予定)に分散します。また、出願・入学手続きはすべてウェブに変更されます。特待生制度にも大幅な変更があり、3年間学費等免除の制度が新設されます。1年次の入学金等を免除する特待生の条件は、得点率70%になるとのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 地球の自転による力を感じることのできるフーコーの振り子と、それを取り巻くらせん階段は、自修館の「探究」の象徴です

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