受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京女学館中学校

2020年10月7日(水)

国際社会での活躍を視野に
包摂的な指導力を培う

 東京女学館中学校・高等学校は、「諸外国の人々と対等に交際できる国際性を備えた、知性豊かな気品ある女性の育成」をめざし、伊藤博文、渋沢栄一といった当時の政・財・官界の有力者で構成される「女子教育奨励会」によって1888年に設立されました。校舎は渋谷区広尾の各国大使館が立ち並ぶ閑静な場所に立地し、校内にはビオトープがあるほか、屋上緑化も実施。自然との共生を大事にした学習環境も魅力です。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の渡部さなえ先生は、「学校生活を通して培われるべき重要な資質は、1人のリーダーが牽引するのではなく、それぞれが主体的に課題に向き合い、協働しながら解決に向かう『インクルーシブ・リーダーシップ(包摂的な指導力)』です。勉強や部活動、学校行事に挑戦していく過程において、生徒たちには主体的に考え、粘り強く取り組む力を身につけてほしいと願っています」と述べました。

4技能を伸ばす英語教育
親身なサポートで基礎力を築く

 学習面については、進路指導部の井上聡先生が説明しました。同校では、中高の6年間を2年ごとに分けた3ブロック制をとり、成長段階に応じたきめ細かい指導を実践しています。井上先生は「早い段階で生活習慣と学習習慣を確立するため、入学直後から『STEP UP NOTE』というスケジュール帳を活用し、主体性と計画性を養います」と説明しました。このほか、卒業生が経験談を踏まえて学習法をアドバイスする「学習サポート」もあります。職員室前には面談や質問が気軽にできるスペースを設けるなど、きめ細かくていねいなフォローができる環境を整えています。

 また、基礎力を強化し、応用力を伸ばす取り組みにも熱心です。たとえば、テスト後には、できなかった問題を「訂正ノート」に解き直して提出させます。その狙いについて井上先生は、「間違えた理由と再発防止策を自己分析することで、しっかり力をつけてほしいからです」と話します。さらに、始業前・放課後・長期休暇中には、無料の学習講座や体験講座を年間200以上も開講。課題研究や、検定試験の対策など、新しい時代に要求される能力を養うものも多くあります。

 創立以来続いている4技能を重視した英語教育にも定評があります。授業は20名前後の少人数制で行い、コミュニケーションの機会を増やすとともに、中3の授業ではタブレットを使ったオンライン英会話を導入し、発信力を養成。加えて、グローバル教育にも力を入れており、アメリカ文化研修、東南アジア文化研修、イギリス・アメリカへの派遣留学など、〝実践の場〟も豊富です。

 さらに、「国際的視野」を育成する目的で、2004年には、1学年に1クラスの「国際学級」を開設。日本人教員とネイティブ教員の担任2人体制をはじめ、英語をツールとして使いこなす力を養う授業、インクルーシブ・リーダーシップを育むイベント、留学プログラムなどで一人ひとりの語学力向上と国際感覚の養成を図っています。国際学級主任のC・ブルネリ先生によると、「すでに、翻訳はAIがする時代です。本校がめざすのは、英語で理解して、考え、新しい発想を生み出し、発信できる能力です」とのこと。その成果は大学合格実績にも表れており、国際学級では例年、卒業生の50%以上がGMARCH以上の難関の国公私立大学に進学しています。

イメージ写真 約6万1000冊の蔵書を誇る図書館、全天候型の室内温水プール、フルコンサートピアノを備えた記念講堂など、充実した施設が整っています

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