受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

洛星中学校

2020年8月30日(日)

キリスト教に基づく全人教育で
生徒の「心・頭・体」を鍛える

 京都市の洛星中学校・高等学校は、キリスト教カトリック精神に基づく全人教育を目標に掲げる中高一貫の男子進学校です。「心・頭・体」のバランスの取れた人間を育てるために、授業・クラブ活動・学校行事のすべてを大切にしています。副校長の藤田武久先生は、「めざしているのは、難関大学に生徒を送り出すことではなく、立派な大人、立派な社会人を育てることです。生徒には、人の痛みに気づく人、学ぶ楽しさを知る人になってほしい」と言います。

 心の教育を担っているのが、宗教教育です。中学各学年と高3では宗教の授業を実施し、中学ではキリストや聖書のことばを通じて人間や社会について考え、高校では自分たちが責任を負うべき現代社会の問題について考えを深めていきます。ただし、一日の始まりに行う「朝の祈り」は自由参加で、全校ミサも10月の創立記念ミサと、11月の学園関係者追悼ミサの2回のみで、宗教色はそれほど強くはありません。

 宗教教育と並ぶ心の教育の場として、クラブ活動や学校行事も重視しています。「クラブ活動は社会性や協調性を育て、人間的に大きく成長できる機会なので、中1から高2まで何らかのクラブに所属することになっている」とのことで、生徒5人が集まれば同好会を立ち上げることも可能です。

 そして、藤田先生が洛星らしい行事として挙げたのが、12月に行うキリスト降誕劇「クリスマス・タブロー」です。毎年多くのOBが在校生のサポートに駆けつけるそうで、先輩・後輩と教員、さらには卒業生や保護者までを含めた「洛星ファミリー」の結びつきが強いという伝統も、脈々と受け継がれています。

生徒の希望進路をかなえる
学習内容・環境・情報を提供

 一方、学習面では、中高6年間を2年ずつ「基礎期」「充実期」「発展期」に分けて、生徒の成長に応じてきめ細かく指導。「教科指導のスタンスは、自分でしっかり考え、分析・考察し、判断する課題解決能力を育てること。そのために、中学では宿題を多めに出して、学習習慣と学習スタイルを早く確立できるようにしています」と藤田先生。さらに、小テストや宿題の提出状況などに基づき、放課後に補習を実施して、基礎学力の定着に力を注いでいます。

 進路指導においては、「合格できる大学を探す」のではなく、「行きたい大学」を受験することを最優先にしています。「希望進路をかなえられるだけの学習内容とその環境、情報を提供している」とのことで、夏期休暇中には大学受験に向けたさまざまな講座を開講。将来の職業や学部を考えるための進路講演会を実施するほか、医学部志望者に対しては、大学病院の医師や医学部生などから話を聞く機会も設けています。

 2021年度の中学入試は、例年どおり前期・後期の2回実施されます。「試験は3科・4科選択制ですが、社会を含めた4科をバランス良く学習してほしい」と藤田先生。最後に、「本校では、積極性・探究心・向上心・冒険心・忍耐力が少しでもある生徒を歓迎します。最近は算数でも問題文が長く、理科もしっかり問題文を読まなければ条件を理解できないようになっているので、ふだんから文章をきちんと読み、考える力をつける学習を心がけてください」とアドバイスを送りました。

イメージ写真

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