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学校説明会レポート
六甲学院中学校
2020年8月31日(月)
一人ひとりに居場所がある
「生徒が生徒を育てる学校」
1937年にカトリック修道会のイエズス会によって設立された六甲学院中学校・高等学校。この日の説明会は、ふだんの生徒の様子を紹介した動画の上映から始まりました。「中間体操」や「便番」があることから、「規則正しく厳しい学校」というイメージを持たれがちな同校ですが、「そればかりではありません。一人ひとりが居場所を見つけて、伸び伸びと学校生活を送っています」と広報担当の四宮豊先生は説明します。
「中間体操」とは、2時間目と3時間目の間の時間を利用して、上半身裸でグラウンドを2~3周する体感訓練のこと。同じく上半身裸で短パン1枚、素手とはだしでトイレを掃除するのが「便番」で、どちらも同校の教育には欠かせない活動です。「やったことのない便番に最初は抵抗があっても、続けるうちに、自分の身の回りをきれいにしようという考えが根付いていきます。『人のために自分の力を使う』ことが当たり前になっていくのです」と四宮先生。まさに、同校が大切にするイエズス会の精神「Man for Others, with Others(他者のために、他者とともに)」に基づく取り組みといえます。
中1生のクラスに1名ずつ配置される「指導員」も六甲学院の伝統の一つです。指導員は高2生のなかから人物・学力ともに優れた生徒が選ばれ、入学式から1学期終了まで、朝礼前・昼休み・放課後を、担当するクラスの生徒と毎日一緒に過ごします。生活上のマナーから、学習法のアドバイス、悩み相談まで、入学直後の不安な時期を兄のようにサポートします。「中1生が学校生活の基本を学ぶだけではなく、指導員の生徒も教えることで多くを学び、成長します。本校は『生徒が生徒を育てる学校』なのです」と四宮先生は強調します。
休校中も迅速に対応し、
6学年350本以上の授業を配信
このように、同校では先輩が後輩の面倒を見るのが当たり前で、後輩は先輩たちを自然に尊敬するようになります。生徒主体で実施する体育祭をはじめ、富山県の立山三山(雄山・大汝山・富士の折立)を縦走する立山キャンプ(中3)、30キロを走破する強歩会(中1~高2)など、心身を強く育て、生徒同士のつながりを強くするさまざまな行事が用意されていますが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、残念ながら多くの行事が中止に。「今後に予定されている行事については、状況を見て判断していきます」と四宮先生は説明しました。
なお、コロナ禍での休校中の対応については、ウェブサービスを使って、課題の作成・配布・採点など、生徒と教員がオンラインでやりとりできるシステムを構築。全生徒にiPadを配布し、6学年で350本以上の授業動画を配信したそうです。「PDFでの課題提出、小テストの実施、健康調査・出欠確認などもオンラインでできるようになったので、今後、再び登校が難しくなったとしても、効率良く授業を進めることができます」とのことです。
最後に四宮先生は、国語の入試問題について触れ、「問題文が長くて記述が多いのが特徴ですが、これはたくさんの情報のなかから必要な情報を選ぶ力、自分のことばで説明する力を見たいからです。問題文のなかに必ず答えがあるので、あきらめずに挑んでください」とアドバイス。さらに、「公式ツイッターの『くま先輩の日誌』で、六甲生の日常をレポートしていますので、こちらも学校選びの参考にご覧ください」と呼び掛けました。
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