受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

横浜女学院中学校

2020年10月19日(月)

校訓「愛と誠」に基づく人間教育で、世界の人々と協働し、貢献できる人材を育成する

 横浜女学院は、その前身となる横浜千歳女子商業学校と神奈川女子商業高等学校が1947年に合併して誕生しました。プロテスタントの教えに基づく「愛と誠」を校訓に掲げる同校は、「キリスト教教育」「学習指導」「共生教育」を柱に、伝統の全人教育を守りながらも時代に即したカリキュラムを実践する女子進学校です。

 同校では、全生徒にタブレットPCを配布し、今年4月からオンライン授業を進めてきました。説明会の冒頭であいさつに立った校長の平間宏一先生は、「思春期のお子さまにとって、社会性を育てることは非常に重要です。学校とは、オンラインではできない教育を行う場であり、中高6年間でさまざまなことに触れ、五感と心で感じる経験をする大切さを、あらためて実感しています」と語りました。

 次に、広報主任の宮下直樹先生からクラス編成について説明がありました。同校では、教育の柱の一つである「共生教育」を行うため、2018年に「国際教養クラス」と「アカデミークラス」を設置。授業は週6日制で、1時限は45分間です。平日は7時限まで行い、土曜日は「国際教養クラス」が4時限まで、「アカデミークラス」が3時限までとなっています。

 「国際教養クラス」では、英語に特化した授業を実施します。また、英語のほかに第二外国語として、ドイツ語・スペイン語・中国語の三つの言語を必修(ローテーションで学習)としており、それぞれの文化的背景を知ることで国際教養を身につけていきます。教科学習と英語学習を組み合わせた内容言語統合型学習「CLIL(Content and Language Integrated Learning)」では、他教科の特定のテーマについて英語で学ぶことで、英語4技能に「考える力」を加えた5技能を伸ばします。このプログラムでは協働作業をしながら結果を導き出すまでの過程を重視し、最終的には英語によるディスカッションやプレゼンテーションまでを行います。

 一方、「アカデミークラス」では、よりていねいに学習を進めていきます。「CLIL」の授業は「国際教養クラス」よりも少し遅れて行う代わりに、数学・国語の授業数を増やし、難関大学に合格できる学力を養います。なお、中3のニュージーランド海外セミナーは全員必修で、「国際教養クラス」は1か月、「アカデミークラス」は12日間の日程で、現地の姉妹校や提携校に通いながら英語の学びをより進化させます(ニュージーランド海外セミナーは、2020年度は中止)。

 続いて、再び校長の平間先生が登壇し、具体的な教育内容について説明しました。同校の教育の核となるプログラムには、「CLIL」のほかに、「ESD(Education for Sustainable Development)」があります。これは、「持続可能な社会を作る価値観」「データを読む力」「コミュニケーション能力」「代替案の思考力」「リーダーシップ」「総合的な思考力」の六つの力を養う取り組みで、講演会やワークショップなどを通して、持続可能な社会を実現するための女性リーダーを育成します。この「ESD」と「CLIL」の2本の柱で、国際的な視野と英語運用能力を養成していきます。また、正副2人の担任教員が「交流ノート」を通して生徒を見守る「メンター制」や、放課後、大学生が学習のサポートや相談に乗る「チューター制」を導入するなど、フォロー体制も充実しています。平間先生は「キリスト教教育の根幹は、『あなたには価値がある』と教えることです。本校では、お子さまが『もう嫌だ、逃げ出したい』と思ったときに乗り越えられる力を養っていきます」と結びました。

イメージ写真 家庭科の授業で刺繍をしている中1生の様子。タブレットPCで手順を確認しながら針を進めていきます

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