受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

聖学院中学校

2020年10月23日(金)

“Only One for Others” 世界のために共に創造し貢献しよう

 1903年にアメリカの宣教師H・H・ガイ博士が設立した神学校を起源とする聖学院中学校。キリスト教精神に根差した全人教育を受け継ぎ、「他者のために生きる人」を意味する“Only One for Others”を教育理念に掲げています。その教育の三本柱となっているのが「人間力の育成」「思考力の育成」「国際力の育成」です。

 この日、オンラインで開催された説明会の冒頭、広報部長の児浦良裕先生が「最初に伝えたいこと」として挙げたのが、「新型コロナウイルス感染症の影響下において、本校ではオンライン学習をいち早く実践し、注目を集めたこと」と、「海外大学進学への手厚いサポート体制を整えていること」です。

 早くからICT教育に力を注いでいた同校では、4月13日の時点で約100本のオリジナル授業動画を配信。児浦先生は「授業支援アプリを導入して学習効率の良い授業を設計しました。また、ビデオ会議システムを使って双方向型の授業も行い、生徒の知的好奇心を呼び起こすよう工夫しました」と説明しました。その後、6月から登校が再開された後も、授業動画を撮り続けて、10月の時点で約1200本が視聴できるようになったそうです。

 海外大学への進学については、2020年にアメリカのアイビーリーグの一つ、ペンシルベニア大学への進学者を出すなど、例年、世界大学ランキングの上位校に複数の卒業生が合格しています。進学先は欧米の大学だけでなく、台湾などアジアの大学にも広がっているのが特徴です。このようなすばらしい実績の原動力となっているのが、同校の“Only One for Others”の精神であり、それを具現化しているのが、「PBL型授業」「宿泊を伴う体験学習」「グローバル教育」の三つです。

 同校の授業の特徴は、「問い」を出発点とした「学びのストーリー」を作っていることです。各教科の授業は、「どのような課題を解決するか」「どのような価値をつくっていくか」という「問い」を持つところから始まります。課題を解決するのに必要な知識を獲得する過程では、動画を効果的に使用します。一方、対面の授業は、獲得した知識を課題解決に向けてどう活用するかを探る時間に充て、最終的に発表とレポート作成を行うという方針を描いています。

 また、同校では中2から高2まで年1回、宿泊を伴う体験学習を全員参加で実施しています。その内容は各学年の生徒の成長段階を見据えたもので、北アルプス登山(中2)、新潟県糸魚川市の農家などに民泊して行う農村体験学習(中3)、地方創生に取り組むソーシャルデザインキャンプ(高1)など、さまざまな体験を積めるようになっています。

 グローバル教育にも力を入れています。英語は中1から習熟度別クラスで学び、帰国生・国際生に対しては、ネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業を実施。そのほかの生徒たちには、オリジナルの動画教材“DJ イングリッシュ”を使用し、アウトプットの機会を数多く取り入れて、楽しみながら英語の基礎を身につけられるよう工夫しています。

 海外大学への進学をめざす生徒へのサポートとしては、SATなどの各種検定試験、エッセイ、インタビューテストの対策や、奨学金に関する情報の提供を行っています。また、海外大学をめざす生徒が増加している状況を踏まえて、2021年度からは高校に「グローバルイノベーションクラス」を新設。持続可能な開発目標(SDGs)を英語で学ぶ「Immersion」、課題発見・解決に向けた創造・表現のスキルを育てる「STEAM(Science,Technology,Engineering,Art, Mathematics)」、国際系・社会系・環境系などのテーマから選択して学ぶゼミ形式の授業「PROJECT」の三つを柱とした教育を実践し、一般教科とリベラルアーツを学びます。児浦先生は「海外大学はもちろん、国内大学のグローバル入試などもめざせるクラスになると考えています」と語りました。

イメージ写真 教室二つ分の広さを有するフューチャーセンターは、壁すべてがスクリーンになり、思考力を養うアクティブラーニングを行うのに最適な設備です

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