受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

ラ・サール中学校

2020年10月24日(土)

薩摩藩の郷中(ごじゅう)教育にならった縦割りの寮生活と身体鍛錬で人格を磨く

 今年で創立70周年を迎えるラ・サール学園は、カトリックの教育修道会「ラ・サール会」によって鹿児島市に設立された、中高一貫の男子校です。校名の「ラ・サール」は、その生涯を青少年の教育に捧げた聖ジャン・バティスト・ド・ラ・サール師の名前に由来するもので、師の遺志を受け継ぎ、兄弟愛や奉仕の心を養う人格教育を行っています。

 この日の説明会は、副校長の谷口哲生先生の進行によりオンラインで行われました。まずはじめに、谷口先生は「寮での集団生活」に触れ、「本校の魅力は、全国から集まった仲間と切磋琢磨できる環境です」とアピールしました。現在、在籍する生徒の出身地は、41都道府県に上ります。中学では、関東出身の生徒が全体の11%を占めており、「なかでも東京都出身者は、鹿児島県、福岡県に次いで3番目に多い」とのことです。

 遠方からの生徒を受け入れる学生寮は、自習室から食堂、洗濯場、病室までを備えた鉄筋コンクリート造りの4階建てです。中学生は3学年混合の8人部屋で生活しますが、これは、「明治維新の志士を生んだ、薩摩藩の『郷中(ごじゅう)教育』の考え方を取り入れたものです」と谷口先生は言います。年の近い者同士が縦割りの集団を作って生活することで、切磋琢磨しながら協調性やコミュニケーション力を高めるのが狙いなのです。また、寮では、毎日3時間の「義務自習」の時間が定められており、中学生に対しては9人、高校生に対しては6人の寮教諭が常駐しています。谷口先生は「親元を離れて生活すると、親のありがたみも実感するようです。反抗期の年ごろですから、保護者の方にとっても、お子さんとはたまに会うほうがいいかもしれません」とユーモアを交えながら、寮生活のメリットを付け加えました。

 同校のもう一つの特色といえるのが、難関大学に対応できる力を養成する指導体制です。テストを毎月行い、理解が不十分だと思われる生徒には、すぐに補習をしたり追試験をしたりしてフォローしています。高2の後半からは、「週テスト」が始まり、理解度をこまめにチェックすることで学習効果を上げています。また、英語教育にも力を注ぎ、外国人講師が6名在籍。中1から高3までの6年間にわたり、外国人講師が英会話・リスニング・英作文の指導を週2コマ実施しています。

 さて、先述の「郷中教育」では、「山坂達者(やまさかたっしゃ)」と呼ばれる身体鍛錬が重視されていました。そのため、「本校の行事にも、体を動かすものが多い」と谷口先生は話します。その象徴となるのが、35kmを歩く「桜島一周遠行」です。中1から高2までを対象に行われるこのイベントでは、朝8時から順次、学年別に出発し、歩いて、またはは走ってゴールをめざします。「早い生徒は午前中に、遅い生徒でも夕方4時くらいには戻ってくる」とのことで、このような行事を通して、心身ともにタフなラ・サール生を育てています。

 最後に、2021年度入試について説明がありました。試験は1月23日に本校のみで行われます。別会場を設定しない理由として、谷口先生は「ご自宅から本校までの距離を把握したうえで受験していただきたいからです」と説明しました。合否は、国語・算数(各100点)、社会・理科(各50点)の4教科で300点満点です。「本校の入試は、奇問・難問の類いは少なく、比較的オーソドックスな出題といわれています。出題傾向が大きく変わることはありませんので、過去問を解いて、しっかり対策をしてください」とアドバイスされました。

イメージ写真 桜島を望む広大なキャンパスは、鹿児島市街地南部の谷山にあります。部活動が盛んで、中学生の9割以上、高校生の約8割が何らかの部に所属しています

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