受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

佼成学園中学校

2020年10月30日(金)

時代の変化に対応した教育を実践。高度情報化が進む社会で求められる学力と人間力を培う

 佼成学園中学校・高等学校は「行学二道(体験と学問の両立に励む)」を校訓に掲げる男子進学校です。「行」すなわち体験による人格の向上と、「学」すなわち学問による知識の獲得の両立をめざし、知・徳・体のバランスのとれた人間を育成しています。

 この日のオンライン説明会の冒頭で、校長の榎並紳吉先生は「本校は、1954年に立正佼成会が社会事業の一環として設立した学校ですが、宗教教育や宗教行事などは一切行っていません」と強調しました。続けて、「人工知能(AI)が台頭し、高度情報化が進む社会で活躍する人材を育成するために、『グローバル教育』『探究教育』『ICT教育』『進学指導』のプログラムを充実させています。男子だけの環境で異性の目を気にせず、失敗を恐れずに伸び伸びと学び、学力と人間力を向上させられるのが男子校の魅力です」と語りました。

 次に、広報部長の南井秀太先生が教育内容について説明しました。同校では2015年からICT教育を推進してきました。すべての教室に電子黒板が設置され、Wi-Fi環境を完備しています。生徒一人ひとりがiPadを活用して行うアクティブ・ラーニング型の授業では、クラス全員の解答を瞬時に共有し、友人の考え方から良いものを吸収して学びを深めることができます。iPadは、定期考査での英語のスピーキングテストやクラブ活動でも活用されているほか、生徒・教員・保護者をつなぐコミュニケーションツールにもなっているそうです。

 こうしたICT教育の取り組みが基盤にあったので、新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間中も、すべての科目においてオンライン授業を実施できたとのことです。南井先生は「学びを止めないことと、生徒とつながることが学校の役割であると考え、生徒が楽しく参加できるリアルタイムでの双方向授業をできる限り実施しました。毎朝のホームルームや保護者会もオンラインで行ったほか、海外にいる卒業生も参加した『オンラインゼミ』も開催できたので、新たな学びの可能性を感じました」と話します。

 中学では習熟度別のクラス編成を採用し、特別奨学生・特待生・入試成績上位者で構成される「アドバンストクラス」(2クラス)と、「マスタリークラス」(2クラス)に分かれています。それぞれのクラスでは、数学の習熟度別授業が行われ、英語も1クラスを2分割した少人数での授業を行い、きめ細かく指導します。成績に応じてクラスの入れ替えもあるため、学習へのモチベーションが高まるそうです。

 国際理解教育にも力を注ぐ同校では、2021年度から、グローバルリーダーを育成する「グローバルコース」を新設します。このコースでは、ネイティブ教員による授業時間を増やし、英語を用いてほかの教科を学ぶ「CLIL(内容言語統合型学習)」も導入。また、英語運用能力が高い生徒を対象にした「SEクラス」を設けて少人数制の取り出し授業を行い、高度な英語力を養成します。課題発見力・解決力を高める探究的な学びを取り入れるとともに、モンゴル異文化体験プログラム(中1)、マニラ平和学習プログラム(中2)、タイ・フィールド実践プログラム(中3)をはじめとする海外研修プログラムを用意。多様な価値観や文化を学び、卒業後は海外大学や国内のスーパーグローバル大学への進学をめざします。

 高校では、この新設される「グローバルコース」に加えて、難関国公立大学をめざす「難関国公立コース」、国公立大学や難関私立大学をめざす「文理コース」に分かれます。

 先進的な教育を進める一方で、運動部・文化部ともに多くの部が活発に活動し、優秀な成績を収めていることも紹介されました。南井先生は「本校は、勉強だけの学校ではありません。仲間とともにやりたいことに挑戦でき、生徒たちは学問による『知識』と体験による『人間力』をバランス良く伸ばしています」と結びました。

イメージ写真 高校の自習室にはOBの大学生チューターが常駐して幅広く生徒をフォローするなど、充実したサポート体制が整っています

www.kosei.ac.jp/boys/ 別ウィンドウが開きます。

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