受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

駒込中学校

2020年10月27日(火)

AI時代を見据えて教育改革を推進。国際社会で求められる資質の養成をめざす

 1682年に上野・不忍池のほとりで了翁(りょうおう)禅師が開設した「勧学講院」を起源とする駒込中学校。天台宗の開祖・最澄の「一隅を照らす」という教えを建学の精神に掲げ、「智・徳・体」をバランス良く育む教育を実践しています。

 この日、オンライン説明会であいさつに立った校長の河合孝允先生は、新型コロナウイルス感染症の影響下で学習の遅れが際立っていることに対する保護者の方々の不安を推し量りながら、「いちばん不安を感じているのは子どもたちです。教員と保護者がハートフルなメッセージを送ることが大切です」と切り出しました。そして、フランスの精神科医エミール・クーエの自己暗示法を紹介し、「教育においても、期待する結果を前もってことばにする『予祝』が大切です」と強調。「お子さんの自己肯定感を育むためには、心の8割を喜びで満たしてあげることです。『あなたは大丈夫。毎日少しずつ秀才に近づいている』と断定的に語り続け、予祝することで、失敗してもやる気を取り戻せるようになります。これが駒込中学の人間教育でもあります」と述べました。

 また、同校では、AI(人工知能)の進化による超無人化社会、超少子高齢化にともなう大学の余剰化など、新しい時代を見据えた教育改革を急ピッチで進めており、科学・数学領域を強化する「STEM(Science,Technology,Engineering,Mathematics)教育」や英語教育、情報機器を活用したICT教育を重視して、国際社会で求められる資質の養成に取り組んでいることについても説明しました。

 次に、教頭の本田靖先生が教育理念と学校生活の様子を紹介しました。本田先生によると、「一隅を照らす」という建学の精神には「今いる場所で行うべきことに精いっぱい努力を傾け、光り輝く」という意味があり、それを体現するために、同校では「六波羅蜜(智慧・禅定・精進・忍辱・持戒・布施)の行動」を大切にしているそうです。本田先生は「今回の新型コロナウイルス感染症の流行で、子どもたちは非常につらい思いをしたでしょう。しかし、その経験を生かして、何事にも動揺しない自分に成長していけるよう、わたしたち教員も生徒と共に六波羅蜜の精進を重ねていきたいと考えています」と語りました。

 中学は2021年度入学生から学年全体を「国際先進コース」とし、数理探究とグローバル教育を組み合わせた文理融合型のカリキュラムの下、生徒の主体性を伸ばして自己肯定感を高め、豊かな人間性を培うプログラムを展開していくとのことです。STEM講座・プログラミング講座といった科学・数学領域を強化する学びを早期から取り入れ、知識・技術の習得をめざすとともに、自己表現力を磨きます。高1からは、国公立大学・難関私立大学をめざす「Sコース」、海外大学進学も視野に入れて学ぶ「国際教養コース」、理工医薬農系学部をめざす「理系先進コース」に分かれます。語学力の養成については、オンライン英会話を導入しているほか、スピーチコンテストやレシテーションコンテストなど、人前で英語を使う機会を数多く用意しています。高2の修学旅行でシンガポールとマレーシアを訪れるほか、希望者を対象に行う研修プログラムも豊富で、セブ島語学研修(中3)、ハワイセミナー短期語学研修(中1~高2)、英語キャンプ(高1)、マルタ島短期留学(高1・2)などがあります。残念ながら2020年度はすべて中止となりましたが、2021年度の実施に向けて準備を進めているとのことです。

 2021年度の生徒募集は、前述のとおり「国際先進コース」のみとなり、入学後は、入試の成績に応じてグレード別にクラスが編成されます。本田先生は「本校では各回の入試成績優秀者に特待生制度を用意していますが、2月2日午後に新設される『3カ年特待入試』は特待生枠が最も多く、算数1科目で受験できるので、算数が得意な人はぜひ挑戦してください」と呼びかけました。

イメージ写真 「本駒込」「千駄木」「白山」の3駅から徒歩5~7分程度というアクセスの良い立地も魅力です

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