受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鶴見大学附属中学校

2020年11月12日(木)

教科エリア型校舎で主体性を育み、希望の進路をめざす「大学附属の進学校」

 曹洞宗大本山總持寺(そうじじ)を設立母体とする鶴見大学附属中学校・高等学校は、仏教の精神を重んじる共学の中高一貫校です。1924年、関東大震災で被災し、休校していた「光華女学校」の運営を、仏教学者の中根環堂氏が總持寺内で引き受けたのが同校の始まりです。中学から大学まで一貫した教育を実現するため、2007年に鶴見大学の附属校となり、翌2008年に共学化。現在の校名になりました。

 オンラインで開催されたこの日の説明会では、初めに入試広報統括部長の川野正裕先生が同校の「三つの特色」を紹介しました。一つ目は「鶴見大学の附属校としてのメリットがあること」です。生徒は大学の図書館を自由に利用できるほか、附属病院(歯学部)での医療現場体験、短期大学部附属幼稚園での幼児教育体験など、大学と連携したさまざまな体験学習が行われています。また、卒業すると、内部推薦制度を利用して鶴見大学に進学できます。川野先生は「毎年、内部推薦制度を利用して進学する卒業生は全体の4~5%で、受験をして他大学に進学する卒業生がほとんどです。本校は、いわば“大学附属の進学校”です。大学附属のメリットを生かしながらも、他大学受験を前提に、確かな学力をつけるための学習環境を整備しています」と述べました。

 二つ目の特色として川野先生が挙げたのが、「教科エリア+ホームベース型校舎」です。これは、学校生活の中心となる「ホームベース(ホームルーム)」をクラス活動の拠点とし、授業は教科ごとに設置された教室(教科エリア)に移動して受けるというスタイルです。時間や持ち物などを生徒たちが自己管理し、みずから学びに「行く」ため、主体的に授業に参加するようになり、学びへの興味・関心が高まります。このような環境で学ぶことで、「主体的かつ自立的な学習姿勢を身につけてほしい」と川野先生は語ります。

 三つ目の特色は「禅による人間教育」です。建学の精神「大覚円成(だいがくえんじょう) 報恩行持(ほうおんぎょうじ)」をわかりやすく言い換えたことばが、「感謝を忘れず 真人(ひと)となる」です。「黙念」と呼ばれる略式の坐禅を行う朝の「こころの時間」、食に対する感謝のことばを唱える昼食前の「五観の偈(げ)」など、禅の精神に根差して、自分の心と向き合う時間が日常的に設けられているのです。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりましたが、毎年1月には、4日間にわたって早朝坐禅に臨む希望制の「耐寒参禅会」も行われています。

 同校では、4年制大学をめざす「進学クラス」と、国公立大・難関私大をめざす「難関進学クラス」に中学段階から分かれて、目標進路に合わせた学習指導を行います。また、「3ステージ制」として中高6年間を2年ごとに区切り、1st STAGE(中1・2)、2nd STAGE(中3・高1)、3rd STAGE(高2・3)のステージごとに学習到達目標を設定することで、生徒のつまずきや伸び悩みを早期に解決し、一人ひとりが希望する進路の実現につなげています。

 課外時間に行われるテストや補習も充実しています。英語と国語の知識定着を目的とした「放課後テスト」を週に1回実施しているほか、毎週金曜には「7限講座」を開講。この講座では、中1は数学を、中2・3はGTEC対策をメインに、個々の実力に合わせた習熟度別の指導を行っています。また、教科エリアを活用した「フェローシップ」と呼ばれる個別指導や、放課後に、大学生チューターが勉強や進路の相談に応じる学習サポートの時間も、生徒たちの取りこぼしを防ぐ試みとして効果を上げています。

 2021年度は、進学クラス入試が2月1日午前と2日午前に、難関進学クラス入試が2月1日午午後、2日午後、4日午前に、適性検査入試が2月1日の午前に、それぞれ実施されます。各回でスライド合格を認めており、また、進学クラス入試で優秀な成績を収めた受験生は、難関進学クラスへの入学も可能となります。

イメージ写真 「教科エリア」の中心部にある「教科メディアセンター」は、探究的学びの発表の場、個別指導や情報交換の場にもなっています

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