受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

成城学園中学校

2020年11月16日(月)

「自学自習」「自治自律」に根差した、多彩なプログラムで“天分”を伸ばす

 世田谷区成城に約4万坪の広大な校地を構える成城学園は、幼稚園から大学・大学院までを擁する総合学園です。自由教育運動が高まりを見せた大正時代の1917年に、学園の出発点である成城小学校が誕生。そこから、幼稚園・中学校・高等学校・大学が次々に生まれ、ワンキャンパスにすべてがそろう、都内でも珍しい一貫教育校が誕生しました。

 オンラインで行われた説明会の冒頭で、入試広報部長の青柳圭子先生は、創立以来、同校で受け継がれている「自学自習」「自治自律」の精神に触れ、「集団をすべて同じ道に導くのではなく、子どもたち一人ひとりの“天分”を伸ばしていくために、これらの二つの精神があらゆるカリキュラムや学校行事に浸透しています」と述べました。

 2017年に創立100周年を迎えた成城学園は、これからの100年を「第2世紀」と位置づけ、「国際教育」「理数系教育」「情操・教養教育」の三つの柱を中核とした教育改革を行っています。「国際教育」では、特に英語教育に力を注ぎ、実践的なカリキュラムの下、iPadを使ったeラーニングや、オンライン学習サービスを生徒に活用させています。「自学自習」の姿勢を身につけながら4技能をバランス良く伸ばしてもらうためです。「理数系教育」では、8室の理科実験室を活用して、実験や観察を多く取り入れた授業を行っています。生徒たちはその結果を客観的に記録し、考察して科学的思考力を鍛えているそうです。

 「情操・教養教育」では、多彩な学校行事や「課外教室」を通して、生徒たちの身体的・精神的成長を促しています。たとえば、中1では水泳訓練とライフセービング実習を兼ねた「海の学校」を、中2では3000m級の北アルプスの山々に登る「山の学校」をそれぞれ実施。いずれも、体力を増強するだけではなく、仲間と協力して目標を達成する経験を積むことを主眼としています。高校では、修学旅行の代わりに全学年が自由に参加できる「課外教室」を実施しているのも特徴で、観劇のほか、北海道の然別湖や瀬戸内海で自然を体験する宿泊研修など25コースがあります(2020年度はすべて中止)。この「課外教室」は高校3年間で最低1回の参加が条件で、希望すればいくつでも、何回でも参加が可能です。

 留学制度については、中3の希望者を対象に2週間のオーストラリア短期留学を実施。高校では、姉妹校提携をしているアメリカのメリーランド州マクダナ校やカリフォルニア州ジェイセラ校などとの交換留学を行っています。なお、長期留学制度では、一定の条件を満たした場合、帰国後、元の学年に戻ることができるとのことです。

 進路については、卒業生の約半数が内部推薦で成城大学に進み、あとの半数は他大学に進学しています。成城大学への被推薦権を保持したまま他大学を受験することもできます。これについて青柳先生は「本学園は本人の希望を最優先し、一人ひとりの希望する進路を実現できるように柔軟にサポートしています」と述べました。

 同校では2016年に新校舎が竣工し、2018年にはグラウンドが人工芝に改修されました。しかし、せっかくの充実した教育環境も、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、受験生に広く公開することができませんでした。そこで、説明会の最後に、11月6日に非公開で行われた文化祭の様子が動画で紹介されました。その動画は、校舎案内を兼ねた内容となっており、直接足を運ぶことはできないものの、学校の様子を詳しく知りたいという受験生の声に応えるかたちとなりました。

イメージ写真 都内にありながら、緑に囲まれた学習環境も魅力。2016年に完成した新校舎は、8万冊の蔵書を誇る図書館の2階に職員室を配置するなど、ユニークな構造が特徴です

www.seijogakuen.ed.jp/chukou/ 別ウィンドウが開きます。

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