受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

横浜雙葉中学校

2020年10月27日(火)

キリスト教の精神に基づく教育で
〝自己肯定感の種”を植える

 横浜雙葉中学高等学校は、1872年に来日した「幼きイエス会」の修道女マザー・マチルドによって始まり、1900年に横浜紅蘭女学校として設立されたフランス系カトリックのミッションスクールです。

 この日、オンラインで開催された説明会の冒頭で、校長の藤原恵美先生は、同校の長い歴史のなかで大切に受け継がれている「子どもたちは存在そのものが素晴らしい」「子どもたちは素晴らしい才能を持っている」「子どもたちは違っているから素晴らしい」という同校の教育理念を紹介し、次のように語りました。「キリスト教の精神に基づき、互いの差異を乗り越えて、共により良い世界を築くための知識・教養・感性を豊かに育むと同時に、『みずからを信じる心』となる〝自己肯定感の種〟を植える教育に徹しています」

 続いて「地道な努力を惜しまない」という女子の特性に触れた藤原先生は、授業での具体的な取り組みを紹介。国語では、新聞のコラムを切り抜いてノートに貼り、自分の意見を書いて提出します。数学は「自己学習ノート」を使って学習し、中学の3年間で10冊、20冊と積み重ねていく生徒もいるそうです。

 藤原先生は「生徒たちにとって『家庭の次に安心できる居場所』となるような環境をつくり、小さな失敗や小さな挫折を経験しながらも、大きく成長してほしいと願っています」と述べました。

オンラインで雙葉祭を開催し
日ごろの成果を発表

 藤原先生は、〝女子校の魅力”として「性別や固定概念にとらわれず、何にでも挑戦できる点」を挙げ、10月にオンラインで開催された雙葉祭(文化祭)での活動を報告しました。生物部は実験を、写真部はコマ撮り動画を制作し、中学生は段ボールアートを作り上げましたが、なかには数学の積分の考え方につながる方法で作品に取り組んだクラスもあったそうです。生徒たちの奮闘ぶりについて藤原先生は、「準備期間が約1か月と短かったものの、生徒たちは企画力・組織力・表現力・リーダーシップを発揮しました」とたたえました。

 質疑応答では、新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間中の対応について説明がありました。同校では、授業支援アプリを使って4月からオンライン授業を開始。毎朝9時にオンデマンドで授業が配信され、生徒は都合の良い時間に視聴して課題に取り組み、それを提出するという流れで学習を進めました。双方向で質問のやり取りもでき、みずから学ぶ力をつけることに役立ったそうです。

 また、大学入試に向けた学習に関する質問に対しては、勉強とクラブ活動を両立させ、医学部医学科に進学した卒業生の例を紹介。藤原先生は「大切なのは、自分で学習計画を立てて、順序良く進めることです。本校では中1から学習手帳を活用し、スケジュール管理をするよう指導しています」と説明しました。指定校推薦枠は早稲田大学や慶應義塾大学、私立大学の医学部医学科のほか、音楽系や薬学系の大学のものもあります。

 2021年度入試はすべてウェブ出願となります。また、帰国生入試A方式は従来の国語・算数・作文・面接のほか、メモを取りながら放送による音声を聞き取り、その内容を答える「日本語聞き取り」が新たに追加されます。

イメージ写真 山手の丘の上にあるキャンパスには、グラウンドはもちろん、テニスコート、体育館など運動設備も充実しています

yokohamafutaba.ed.jp/highsch/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ