受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京女子学園中学校

2020年11月27日(金)

伝統の英語教育に最新のデータサイエンス教育を融合した未来型の教育改革を推進

 1903年に東京高等女学校として開校した東京女子学園は、教育理念に「人の中なる人となれ」を掲げ、建学の精神である「教養と行動力を兼ね備えた女性(ひと)の育成」をめざす伝統校です。2020年4月に、慶應義塾大学総合政策学部長や慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部の部長(学校長)を務めた河添健先生を校長として迎え、未来型の教育改革を打ち出していることで注目されています。

 この日、オンラインで開催された説明会の冒頭、河添先生は「本校は40年前から海外語学研修を行うなど、長年、英語教育に力を注いできました。しかし、これからは英語に加え、理系のセンスも必要です」と語り、新たに導入されたDSDA(Data Science, Design & Arts)について、「どの生徒も安心して学べるよう、本校では『先生と一緒に楽しく勉強する』という指導方針を大切にしています。数学が苦手な生徒でも、数学的な思考力や理系のセンスを磨けるプログラムを用意しています」と紹介しました。

 続いて、教育ジャーナリストの後藤健夫氏による河添先生のインタビュー動画が流れました。そこでは、同校がめざす教育について、次のように語られました。「日本は確率統計、ビジネス、コンピュータサイエンスの分野において、世界でトップクラスの知見があるにもかかわらず、どうしてGAFAのような巨大産業が生まれないのでしょうか。それは、日本の教育システムに原因があると思います。これまで日本は社会に必要な人材を育てようとしてきたわけですが、これからは社会を、未来をつくっていく人材が必要です。教育で最も大切なのは、『未来は君たちがつくる』のだと伝えることです」。中高6年間の「探究の時間」に実施されるDSDAの授業では、情報リテラシー、データサイエンス、コンピュータサイエンス、プログラミングなどの領域を幅広く学ぶと同時に、すべての教科において文理融合型教育が導入される予定です。

 このほかの教育改革として、「卒業生全員がGMARCHレベル以上の大学に合格」「海外大学への進学実績10名以上」「総合型選抜(旧AO入試)に完全対応」という目標を掲げており、2021年秋には新校舎が完成する予定です。進学指導については「校内予備校」を設置し、プロの予備校講師が講義を担当するほか、そこで得た知識を確実な力とするため、復習や課題演習などに取り組む時間がカリキュラムに組み込まれています。

 また、河添先生は現代社会の問題の一つであるジェンダーギャップについても触れ、「大学まで生き生きとしていた女子学生の多くが、社会に出るとなぜか活躍するのが困難になります。日本は政治家や管理職に占める女性の割合が世界で最低の水準ですが、わたしはこの状況を変えたいと考えています。東京女子学園の古き良き伝統を受け継ぎながら、新しい伝統をつくりたいのです。本校の卒業生から日本で初めての女性首相が誕生することを夢見ています」とのメッセージを送りました。

 最後に、2021年度の入試について説明がありました。一般入試は2月1日の午前・午後、2日の午前・午後と計4回行われます。試験科目は国語・算数・英語のうち1科、または「スマホ持ち込みOK入試(ICT思考力入試)」です。加えて、受験生・保護者面接もありますが、「合否には関係なく、『入学後の学園生活に向けた初めての面談』という意味合いが強い」とのことです。

イメージ写真 JR「田町」駅より徒歩5分、都営浅草線・三田線「三田」駅より徒歩2分、都営大江戸線「赤羽橋」駅より徒歩10分の通学に便利な立地も魅力。創立120周年を迎える2023年に新校舎が竣工予定です

www.tokyo-joshi.ac.jp/junior/ 別ウィンドウが開きます。

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