受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京学芸大学附属国際中等教育学校

2020年12月1日(火)

生徒の資質と能力を伸ばす国際バカロレア機構の中等教育プログラムを実践

 東京学芸大学附属大泉中学校と同附属高等学校大泉校舎の統合・再編により、2007年に開校した東京学芸大学附属国際中等教育学校。国際理解・人間理解・理数探究の三つの柱を中心としたカリキュラムにより、社会のさまざまな課題を解決する力を持ったグローバルな人材を育成しようとしています。

 この日、オンラインで開催された説明会であいさつに立った校長の荻野勉先生は、「本校は創立14年目の新しい学校ですが、前身の中学校と高校は日本の帰国子女教育のパイオニア校でした。こうしたルーツを持つことから、本校も、生徒の約4割を帰国生が占めています。創立以来、多様で異なる背景を持つ人々と共生・共存し、国際社会で活躍できる生徒を育てようとしています」と述べ、続けて教育の特徴を紹介しました。

 東京学芸大学の附属校として先進的な教育研究を推進している同校は、2010年に日本の国公立学校で初めて国際バカロレア(IB: International Baccalaureate)認定校となり、1~4年(中1~高1)の全員が中等教育プログラム(MYP)に沿って学習しています。2016年度にディプロマプログラム(DP)が導入され、5・6年(高2・3)では希望進路に合わせてDPまたは一般プログラムのいずれかを選択できるようになりました。DP生は、英語と日本語の2言語で幅広い分野を学び、最終試験に合格すると、世界共通の大学入学資格を取得できます。また、2011年には平和や国際的な連携を実践するユネスコスクールに加盟。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校、ワールドワイドラーニング(WWL)コンソーシアム連携校としても、幅広い教育活動を実践しています。

 次に、すべての教科・科目で基盤となるIB教育について説明がありました。IBのプログラムでは「探究を基盤とした指導」「効果的なチームワークと協働を重視する指導」「概念理解に重点を置いた指導」「評価を取り入れた指導」の四つに重点を置いています。そのため、同校では早くからグループ学習、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーションなどを取り入れたアクティブ・ラーニングや、教科横断的な学習が行われています。

 このうち「概念理解に重点を置いた指導」では、各教科でコミュニケーションやコミュニティーなど16項目の重要概念(Key Concepts)と探究テーマを設定して、単元の指導計画を立てています。荻野先生は「『概念理解』とは、他の状況に応用できる転換可能な学びのことです。こうした学びは、社会に出てからも役立ち、困難に直面したときにも、しっかりとそれに対峙できる力が養われます」と話しました。評価に当たっては、生徒自身がその指標や到達目標を確認できる「ルーブリック」を取り入れています。さらに、「探究→行動→振り返り」を繰り返して学びを深めるなかで、学習経験を実社会での貢献活動や研究活動にも結び付けていきます。たとえば、4年(高1)ではMYPの集大成となる「Personal Project(個人研究)」に1年かけて取り組み、校内の課題研究コンテストに個人やグループで参加するほか、外部のコンクールにも積極的に挑戦し、幅広く活躍しているそうです。荻野先生は「IBの理念は、まさに本校の育てたい生徒像と重なっています。それと同時に、2021年度から中学校で実施される新学習指導要領とも高い親和性があります」と強調しました。

 2021年度の入学検査は2月3日に実施されます。定員105名のうち、附属の大泉小学校から約45名が入学するため、一般募集は約60名。選抜は書類審査と面接に加えて、作文検査(外国語・基礎日本語)が行われるA方式と、適性検査Ⅰ・Ⅱが行われるB方式とがあります。

イメージ写真 6年間を通してキャリア教育と進学指導を行い、ハーバード大学やオックスフォード大学など、海外の名門大学に進学した卒業生から貴重な話を聞く機会もあります

www.iss.oizumi.u-gakugei.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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