受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

国本女子中学校

2020年11月30日(月)

これからの時代に必要な力を育む、新たなグローバル一貫教育を始動

 1942年に国本高等女学校として創設され、80年近い歴史を持つ国本女子中学校・高等学校。創立以来受け継がれてきた豊かな情操教育を柱に、グローバル社会を見据えた学校改革を推進しています。カナダ・アルバータ州教育省と提携し、2020年4月、同校の校舎内に日本初のアルバータ州海外認定校(AAIS)としてKAIS(Kunimoto Alberta International School)を開校。「ダブルディプロマ(DD)コース」と「リベラルアーツ(LA)コース」の2コースをスタートさせました。

 この日のオンライン説明会では、校長の島野英一先生があいさつに立ち、「グローバル化・高度情報化によって社会は複雑化しており、今まさに新型コロナウイルス感染症の影響下に置かれるわたしたちは、予測困難な状況に直面しています。本校では、このような時代を生き抜く子どもたちに必要な力を育てるために、2020年度から『DDコース』と『LAコース』を開設しました。この二つのコースは、従来の日本にはない教育プログラムです。新しい時代の女子教育、『国本教育』にご期待ください」と力強いメッセージを送りました。

 次に、教頭の吉田先生が具体的な教育内容を説明しました。DDコースの生徒は、国本女子とKAISの両校に在籍して日本とカナダのカリキュラムを同時に学びます。日本にいながらカナダの中学校と同じ学習環境で、世界でも高い水準の教育プログラムを受けることができ、高校卒業時には日本とカナダの両方の高校卒業資格を取得します。

 中1~中3の「KAIS Middle Program」の中心となるのは、アルバータ州認定教員による教科横断型の「ELA(English Language Arts)」の授業です。ニュースや広告など幅広い分野を題材に、身につけた英語を駆使して表現活動を行い、「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」基礎を築きます。週12時間の英語の授業のうち5時間を「ELA」にあて、残りの7時間はスピーキングとライティングに重点を置いたレベル別授業を実施。英語4技能を徹底的に鍛え、中3までに英検®2級以上の取得をめざします。また、全員が参加する放課後講習では、教員と共に東大や慶應義塾大の女子学生がチューターとして指導に当たり、英語以外の学習もフォローしているそうです。高校3年間の「KAIS Diploma Program」では、生徒一人ひとりがみずから考え、協働して課題に取り組むアクティブ・ラーニング型の学びを実践します。全体の3分の2にあたる授業がオールイングリッシュで行われ、高校では英検®準1級以上を到達目標としています。

 さらにDDコースでは、中3で4週間、高2では6週間のアルバータ州でのサマープログラムに参加する海外研修制度も用意されています。希望者にはカナダへの1年間の留学制度もあり、国際理解・異文化理解をより深めることができます。「6年間で高い英語力と国際理解力を備え、二つの国の高校卒業資格という大きな強みを持つことで、海外大学はもちろん、新たな入試制度に移行しつつある国内の難関大学への進学にも生かすことができると考えています」と吉田先生は強調しました。

 一方、LAコースでは、「変化を恐れず、変化に対応する力(21世紀型スキル)」を磨き、「キャリアデザイン(未来地図)プログラム」を通して、自分らしい生き方や将来の専門性を発見していきます。また、日々の授業で身につけた基礎学力・英語力・ICT活用能力などの知識や技能を応用する場として、総合的な学習の時間を週4時間設定しています。ここでは、「持続可能な開発目標(SDGs)」などを題材として、教科横断型の課題発見・問題解決型授業を実践しています。

 2021年度の一般入試はDDコース、LAコースとも、2月1日の午前・午後、2日の午前・午後、3日午前、5日午後の計6回実施されます。「選抜方法などの詳細は、学校ホームページをご覧ください」とのことでした。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 最新のコンピュータルーム「i-Room」があるなど、ICT環境も充実。生徒全員がタブレット端末を持ち、新しい時代の文房具として活用しています

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