受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京学芸大学附属小金井中学校

2020年12月3日(木)

恵まれた学習環境と質の高い教育で、生涯にわたって学ぶ力を育む

 わが国の教員養成の基幹大学である東京学芸大学の教育研究機関として、1947年に設立された東京学芸大学附属小金井中学校。3年間の学校生活を通して、生徒の自主・自立の心を重んじ、主体的に活動する力の育成に力を注いでいます。

 この日、オンラインで開催された説明会では、今年4月に校長に就任した坂口謙一先生があいさつに立ち、「本校の大きな特色は、力量に秀でた教員が教育活動の計画立案と自主運用を全面的に担っていることです。本校の教員は教育者であるとともに、教育実践の研究者でもあり、常に教育の質の向上をめざしています。こうした高い専門性を持つ教員による指導の下、生徒たちは健やかに、伸び伸びと育っています」と語りました。

 続いて、理科担当の大西琢也先生が同校の特徴的な教育活動について説明しました。その一つが、中2の総合的な学習の時間に実施する「課題研究」です。生徒は「英語狂言」「ストーリードラマ」「鹿児島学」など多彩な講座から、自分が興味・関心のある講座を選んで研究を進め、教科横断型の授業を通して、多面的・多角的なものの見方や考え方を身につけていきます。

 また、同校は東京学芸大学の附属中学校3校のうち、大学と同じ敷地内に校舎を構える唯一の学校です。その恵まれた環境を生かして、大学の教員と連携した専門的な内容の授業・キャリア学習のほか、大学生・大学院生との交流や、広大な大学のキャンパスを活用した学習活動が盛んに行われています。学内にとどまらず、博物館などの外部機関との連携した学習の機会も豊富です。また、学んだことをアウトプットし、社会に還元していく姿勢を培うことを目的に、生徒たちは「国際科学オリンピック予選」をはじめ、各種学術コンテストにも積極的に参加しています。

 次に、研究部長・広報部長の柴田翔先生が学習方針を説明しました。同校では、新学習指導要領をより深めるとともに、「拡張的学習」に焦点を当てた研究活動を追求しています。柴田先生は自身が担当する数学の授業を例にとり、見方を拡張すると、最初の気づきとは逆の結論が導き出されることを紹介。「本校では、『拡張的学習』によって、自分の置かれた状況やシステム自体を更新・変革していける、『生涯にわたる学習者』の育成をめざしています」と述べました。さらに、「子どもたちにそれを求める以上、私たち教員自身も『生涯にわたる学習者』でなければならないと考え、日々研究と研修に努めています」と強調しました。

 学年ごとに毎年行われる修学旅行は、同校の探究学習の核となる活動です。中1での北総・常南(千葉県北部と茨城県南部)修学旅行では、漁港・農家・工場などを訪問し、自然・産業・文化の観察調査の方法を学習します。中2では秩父・長瀞方面を訪れて地質や岩石の観察を行い、自然からのメッセージを読み取ります。また中3では、奈良・京都で古都の風物に触れ、美術・社会・国語の総合的な視点から「人と文化」について考察を深めます。学年が上がるにつれて、対象が「見えるものから見えないもの」に変わるため、「見えないものを見えるようにする」ことが重要な学びとなるそうです。

 一方で、「文化を育み、それを発揮する場」として、学芸発表会や合唱祭などの行事も大切にしています。学年を縦割りにした男女混合のチームに分かれて競う「スポーツフェスティバル」は、セルフジャッジで行われ、スポーツに自発的に取り組みながら、人間関係をつくる力やフェアプレーの精神なども育んでいるそうです。

 2月3日に実施される入学検査(一般入学選抜)の募集人員は男子25名、女子26名の計51名。安全面を考慮して、「通学時間は60分以内」という基準が設けられていますが、出願を制限したり合否に影響したりするものではないそうです。学校ホームページには、学校紹介や過去の入学検査の問題解説の動画が公開されています。「申し込みページに登録のうえ、ご確認ください」とのことでした。

イメージ写真 JR「武蔵小金井」駅と「国分寺」駅のどちらからも徒歩約20分の場所にある、緑豊かなキャンパス。西武新宿線「小平」駅と「花小金井」駅からはバスも利用できます

www.u-gakugei.ac.jp/~gkoganei/index.html 別ウィンドウが開きます。

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