受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立武蔵高等学校附属中学校

2020年12月7日(月)

時代の要求に応える中高6年一貫の学びを通して、地球規模で活躍する国際人を育成する

 2008年に開校した都立武蔵高等学校附属中学校は、高校の前身である東京府立第十三高等女学校の設置から数えて80年の歴史を持つ伝統校です。「豊かな知性と感性」「健康な心と体」「向上進取の精神」を養うことを教育目標に掲げ、国際社会に貢献できる知性豊かなリーダーの育成をめざしています。

 この日、オンラインで開催された説明会で、統括校長の南和男先生は、「教育目標のなかで、特に大切にしていることばが『向上進取』です。目標に向かって挑戦し、勝ち取っていこうとする『向上進取』の姿勢は、学校生活や大学入試などで力を発揮します」と述べ、続けて同校の教育内容を詳しく説明しました。

 同校の特色ある教育活動の一つが「地球学」です。これは、地球規模の環境問題や社会問題に対して仮説を立て、探究し、解決策を考えていく授業です。中1から「総合的な学習(探究)の時間」を使って教科横断的な学びに取り組み、グループ研究や発表を通して主体的・対話的で深い学びを実践していきます。SDGs(国連が採択した持続可能な開発目標)を中心とした同校の「地球学」は、メディアにも取り上げられ、注目を集めています。南先生は「SDGsの一環として、本校の生徒が携わっている『やさしいせいふくプロジェクト』の活動が国の目に留まり、2020年11月には経済産業省の副大臣に直接提言する機会もありました。本校の取り組みは学校内での学習にとどまらず、社会にも大きく働き掛けています」と強調しました。

 英語教育にも力を注いでいます。たとえば、中3は体験型の英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」でネイティブ講師による実践的なプログラムを受け、高1のオーストラリア語学研修を通して国際理解を深めます。高2では全員がタブレット端末を利用して海外の英会話講師とマンツーマンでレッスンを受けるオンライン英会話を実施。英検®にも積極的に取り組み、中3生の約25%が英検®2級以上(高校卒業程度)を取得しています。

 次に、6年間を通して行われる体系的なキャリア教育について説明がありました。同校では中学1年生から高校3年生まで定期的に「模試分析会」を行い、教員全員が生徒一人ひとりの学力を共有して指導の充実を図っています。一方、生徒たちは朝読書に取り組んだり、卒業生チューターがサポートする放課後の勉強会に参加したりして、「自学自習」の習慣を身につけていきます。また、中学では、将来の進路について考える職場体験・農業体験(中2)、社会人講話・大学キャンパス訪問(中3)があります。高校生になると希望する進路の実現に向けたさまざまなプログラムが続きます。「スプリングセミナー」(高1)、「ウインターセミナー(難関国公立特別講習)」(高2)のほか、高3では夏期講習が開講されます。南先生は「2020年の夏休みは約2週間と短かったものの、夏期講習は例年どおり55講座を設定し、延べ約1700名が参加しました。12月現在、76%の生徒が国公立大学を第一志望として、入試に向けて励んでいます」と話しました。こうした計画的・継続的な指導により2020年3月には既卒者を含め、国公立大学に85名が合格するなど、すばらしい実績を残しています。

 2021年度からは高校募集が停止されるのに伴い、中学の募集定員がこれまでの120名から160名に拡大され、1学年が4クラスとなります。また、2022年4月からは授業時間が変更され、50分×6時間授業から45分×7時間授業になることも伝えられました。平日の授業コマ数を確保したうえで、土曜日は各種講習・検定対策学習のほか、自由課題に対する研究、部活動などに活用するとのことです。なお、2021年度から災害対策・安全対策を目的として中学生の携帯電話の持ち込みを許可制で認めることを検討しており、生徒の意見も取り入れながらルール作りに取り組んでいるそうです。南先生は「本校は、立ち止まることなく時代の要求を見据えながら、培ってきた良き伝統をしっかりと守っていきます」と力強く語り、説明会を締めくくりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 生徒たちは、さまざまな学術系のコンテストにも積極的に出場し、優秀な成績を収めています。部活動も盛んで、多くの生徒が複数の部に所属しています

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