受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京電機大学中学校

2020年11月25日(水)

探究と体験を重視した教育で
知識に裏づけられた感性を伸ばす

 東京千住キャンパスや埼玉鳩山キャンパスに5学部を設置する東京電機大学は、「実学尊重」という建学の精神の下、技術で社会に貢献する人材を育成する理工系大学です。その併設校である東京電機大学中学校・高等学校は、机上の知識だけではなく、探究と体験を重視した教育を実践しています。

 説明会の冒頭で校長の大久保靖先生は、新型コロナウイルス感染症の影響による休校期間中の対応について、「オンライン授業を実施しましたが、やり方次第で対面授業と同等か、それ以上の学習効果をもたらすことがわかりました」と振り返りました。デジタルネイティブ世代の生徒たちは、さまざまなハードウェアを使ったリモート学習に違和感なく取り組むことができた一方で、教員にとっては、学校教育の意義や、対面授業の在り方をあらためて考える機会となったそうです。中高6年間の学びのなかで欠かせない要素として「体験」を挙げた大久保先生は、「実際にその場で体験し、見聞することが知識を駆動させる原動力となり、知識に裏づけられた感性を伸ばすことこそ、学校教育の一番の目的です」と強調しました。

 同校の生徒たちは、「TDU 4D-Lab(ラボ)」と名付けた、学年横断型の課題探究学習に取り組んでいます。まず、中1では、準備段階として「基礎Lab」で学びます。中2以降は「社会・国際学」「人文・文化学」「生命・環境学」「理工学」「情報学」「体育・芸術学」の6分野にわたる約40の研究テーマ(ラボ)から好きなテーマを選択します。現在、新課程に向けて内容と実施方法を刷新中で、「探究の時間」という授業の中に組み込まれる予定とのことです。生徒同士が協力して、「課題発見→調査→考察→発表」のプロセスで探究学習に取り組み、論理的思考力やコミュニケーション力を磨くのが狙いです。

 また、プログラミング教育に力を注ぐ同校には3室のコンピュータ室があり、100台以上のパソコンが設置されています。少人数制の「情報」の授業では、中1からプログラミングの基礎を学び、高1では「Python」(パイソン)によるプログラム演習に取り組みます。

1クラス30名程度の
きめ細かい指導体制

 次に、学校の概要に話題が移りました。中学教頭の黒沼康弘先生は、東京電機大学の初代学長を務めた丹羽保次郎先生のことば「技術は人なり」に触れ、「ファクシミリの生みの親としても知られる丹羽先生は、学生たちに『技術者は常に人格の陶冶を必要とする』と説いていました。本校では、『中高6年間で人として大切なものを追究しながら学んでほしい』という願いを込めて、『人間らしく生きる』を校訓に定めました」と紹介しました。

 中学校では1クラスを30名程度の少人数で編成し、きめ細かい指導体制を敷いています。英語・数学は小テストで常に到達度を確認し、火曜・木曜の放課後には必要に応じて補習や講習を行います。また、授業担当者による授業ノートや課題への添削指導も日常的に行われています。こうした学習フォローを受けながら、学力を伸ばした生徒はその80%以上が他大学を受験しています。卒業生のうち、学内推薦で東京電機大学に進学するのは10~20%程度ですが、国公立大学に限り、被推薦権を保持したまま受験できるそうです。

 2021年度の入試は、第1回が2月1日午前、第2回が1日午後、第3回が2日午前、第4回が4日午後にそれぞれ行われ、男女比がおよそ2:1になるよう合否を判定します。募集定員の内訳は第1回と第2回が各50名、第3回が20名、第4回が30名の計150名です。試験科目は第1回と第3回が2科4科選択、第2回が1科(国語または算数)で、第4回は4科のなかから得意な2科を選べます。

イメージ写真 理科では、実験・観察・工作を重視。中学生は実験に使う道具を手作りし、先生が用意した素材と一緒に、自分の「実験BOX」で保管します

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