受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開智中学校

2021年5月26日(水)

夢を実現するための4コース制に改編。国際バカロレア認定に向けての準備も進む

 「心豊かな創造型・発信型の国際的リーダーの育成」をめざす開智中学・高等学校。みずから学び・発信する力を鍛える「新しい創造型の学び」を実現するため、開校以来、各教科で先端的な授業を展開しています。

 説明会の冒頭、この4月に校長に就任した菅沼健児先生は、新型コロナウイルス感染症の流行に揺れた1年を振り返り、大きく変化していく新時代に求められる学校教育について語りました。「21世紀型の学び」を追求してきた同校では、早くからICT教育環境を整備してきました。新しい時代に欠かせないコミュニケーションツールとして、生徒全員にタブレット端末を持たせ、授業でも活用しています。そのおかげで、休校が要請された2020年春も、早い段階でオンライン授業が実施できたとのこと。「その結果、わたしたちが想像していた異常に生徒たちは、環境の変化に対する適応力や自学自習の姿勢を身につけていることが実感できました。同時に、AIに置き換えられない能力、創造力やコミュニケーション能力、時代の変化に対応する力、リーダーシップを伸ばすことが、これからの学校の役割であると確信しました」と話します。

 「得意を伸ばす」「志を高く学ぶ」「社会に貢献する」を教育目標に掲げる同校は、教科教育と同様に、体験的に学ぶ「探究・発信型学習」を重視してきました。その要となるのが開校以来20年以上続けてきた「探究テーマ・フィールドワーク」です。そこには、身近な出来事に疑問を持ち、個人で取り組む「探究テーマ」を皮切りに、磯のフィールドワーク(中1)、森のフィールドワーク(中2)、関西フィールドワーク(中3)、首都圏フィールドワーク(高1)といった学年ごとに異なる校外学習を用意しています。そして、探究活動を進めるなかで生じた疑問について、自分で考え、仮説を立て、実験・観察などを行って調査・検証し、その結果を発表するという一連のプロセスを繰り返すことで、思考力・表現力を伸ばしていきます。その集大成となるのが、高2の英国フィールドワークです。現地の大学生に英語でプレゼンテーションをし、ディスカッションも行います。移動や渡航に制限のあった昨年は、近隣施設での日帰りフィールドワーク(中2)、海外からの留学生を集めての英語プレゼンテーション(高2)など、新型コロナウイルス感染症の影響下でも安全に取り組める形で実施しました。

 今年度より、きめ細かい指導で知識を定着させる「一貫クラス」と、先進的な考えや知識を仲間とともに考え自分で吸収する「先端クラス」の従来の2コース制から、カリキュラムを大きく改編。中1から高1を、東大など難関国公立大・難関私立大をめざす「先端IT」、医歯薬・獣医系学部をめざす「先端MD」、グローバルな職業やIT業界など最先端分野をめざす「先端GB」、4年間の探究型学習を通じてじっくりと将来を考える「先端FD」の4コースに分けて実施します。菅沼先生は「中学入試の成績に関係なく、本人の希望に応じてコースを分けるため、コースごとの人数に偏りが生じるのではないかと懸念しましたが、ふたを開けてみれば各コースとも2~3クラスずつになりました。『中1にして、将来を意識できている』と頼もしく思う一方、学ぶうちに興味・関心の対象が変わることももちろん想定しています。英語の授業や、ホームルームをはじめとする特別活動、キャリア教育などはコースごとの特色を出して展開していきますが、教科学習の進度はどのコースも同じです。また、2年ごとにコースの選択ができるシステムになっているので、安心してください」と説明しました。

 今年2月には国際バカロレア(IB)のディプロマプログラム(DP)の候補校となり、2年後の認定をめざして準備を進めています。菅沼先生は「系列校の開智日本橋学園がすでに認定校となっており、ノウハウの蓄積もあります。DP資格の取得希望者は、1年生から4年間は先端GBで学び、5・6年生でDPを履修します。こうして、国内外の大学に進む道を開いていきます」と結びました。

イメージ写真 正門から入って正面に建つ5階建ての中高一貫部校舎。四つのグラウンド、テニスコート、室内プールなどのスポーツ施設も充実しており、中1のクラブ加入率は、ほぼ100%です

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