受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

光英VERITAS中学校

2021年5月17日(月)

2021年度から共学校として始動
英知に富んだ次世代リーダーを育成

 聖徳大学附属女子中学校・高等学校は2021年度より共学化し、新たに「光英VERITAS中学校・高等学校」としてスタートしました。同校は2015年度から全生徒にiPadを持たせ、ICTを活用した探究型学習に力を注ぐなど、積極的な教育改革に取り組んできました。その成果が実を結び、今年3月には東京工業大学をはじめとする国公立大学や、難関私立大学に合格者を輩出。進学校として着実に進化しています。

 説明会の冒頭であいさつに立った校長の川並芳純先生は、「新しい校名には、『光り輝く個性を大切にしながら、英知に富んだ、真理を追究し続ける人材を育成する』という決意が込められています。ラテン語で『真理』を意味する『VERITAS』ということばのとおり、本校での学びを通じて『真理を探究する力』や『社会的課題を解決する力』を伸ばし、世界の発展に貢献できる次世代リーダーを育てていきます」と語りました。

 次世代のリーダーに必要な資質を育むために同校が注力しているのは、学力・知識・技能の「認知能力」と、偏差値では測れない、人間として大切な「非認知能力」の育成です。川並先生は「生徒には『真剣に、全力で楽しさを見つけていこう!』を合言葉に、自分たちにとって『楽しい学校』を、みずからの手でつくってほしいと考えています」と結びました。

「探究型学習」を学びの核とし 
学習支援と進路サポートも充実

 次に、副校長の大野正文先生が教育内容について説明しました。建学の理念である「和」の精神を重視する同校では、「地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダーの育成」をビジョンに掲げています。そんな同校の学びの核となるのが、「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」と呼ばれる探究型学習のメソッドです。「テーマ設定」「情報収集・分析」「課題発見」「解決策の策定」「発表・表現」「プロセスの評価」といった探究サイクルを「理数・サイエンス教育」「英語・グローバル教育」「小笠原流礼法教育」に導入するとともに、行事や特別活動を含む学校生活全体に連鎖させ、さらには学外での活動にも広げていく予定です。

 たとえば「小笠原流礼法教育」では、コミュニケーション能力やグローバル社会で生かせる礼儀作法を学びます。「理数・サイエンス教育」では、実験・演習を通した体験型学習を充実させるとともに、昨年度に連携協定を締結した東京理科大学と共同研究を行うなどして、さらに探究を深めていくそうです。「英語・グローバル教育」では、iPadを利用したオンライン英会話や海外留学などの体験型プログラムを学年別に用意し、実践的な英語コミュニケーション力を高めます。大野先生は「今後は早稲田大学ICC(異文化交流センター)の協力を得るなど、外部との連携を強化し、『地球規模で物事を考え、自分の意見を世界に向けて英語で発信できる次世代リーダー』を育てていきます」と語りました。

 また、進路指導を強化し、今年度からレベル別の学習システム「ヴェリタス・アフタースクール」を新たに導入しました。自習室には大学生のチューターが常駐し、学習アドバイスや計画の立て方の指導など、個別での対応が可能だそうです。

 2022年度の入試については、第一志望入試を皮切りに、計7回実施されます。「VERITAS理数特待選抜入試と、特待選抜入試は難度が高く、記述問題の出題が多い」とのことです。試験区分によっては、本校会場以外に千葉工業大学津田沼キャンパス、聖徳大学でも受験が可能です。

イメージ写真 緑豊かなキャンパスには広大なグラウンド、室内温水プールのほか、奏楽堂、礼法室などの施設が充実しています

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