受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

浅野中学校

2021年5月30日(日)

「九転十起」「愛と和」の精神の下、新たな価値を導き出す力を育成

 実業家・浅野總一郎によって1920年に創立された浅野中学校。創立者の生きざまを表す「九転十起」の精神と、初代校長を務めた水崎基一先生の教育理念を反映した「愛と和」の校訓は、100年以上たった今も大切に受け継がれています。

 この日の説明会で、あいさつに立った校長の古梶裕之先生は、「本校は自由闊達で伸び伸びとした校風の学校です。自分の頭で考え、何とかして答えを見つけようとする姿勢が身についた人に入学してほしいと思っています」と話しました。その具体例として古梶先生が挙げたのは、同校が、2021年度入試で出題した「円周率が3よりも大きいことを説明しなさい」という算数の問題です。「円周率が3.14である理由について、本当に3.14なのだろうかと疑問を持つ人、疑問を持ったら、何とかしてそれを解決しようと試行錯誤する人を求めています。日ごろから疑問を抱かないということでは、その先の進歩は止まってしまいます。さまざまなことに興味・関心を持ち、自分で調べ、『納得して理解する』習慣を身につけることが大事なのです」と話しました。

 また、他校にはない浅野独自の“文化”として、各フロアの中央に学年の担任の先生が常駐している「学年控室」があることも紹介。1学年には45名編成のクラスが六つあり、約270名の生徒を「6人の教員で受け持つ」という意識で対応しているそうです。古梶先生は「物理的にも精神的にも、生徒と教員の距離が近い学校です」と強調しました。

 そして、2022年度の入学生から、中2の英語と数学の成績上位者45名を選抜していた中3の「英数クラス」を廃止することと、2021年春から順次、ノートパソコンを全学年に導入していることも紹介しました。また、同校は英語教育にも力を入れており、自分の声を録音して提出するICT教材の「RepeaTalk」などで積極的な発話を促していますが、今後はICT技術を理科や体育の授業などでも活用していくとのことです。最後に古梶先生は「子どもたちには、本当に楽しい6年間を過ごしてもらえるよう、そして立派な青年に成長できるよう、全力で教育します」と結びました。

 続いて、入試広報部部長の德山直先生より、学校について詳しい説明がありました。同校は、約5万9000m²という広大な校地を構え、図書館「清話書林」、体育館「打越アリーナ」、全面人工芝のグラウンドといった充実した設備が整っています。全教科で中高6年間を見通したカリキュラムが組まれており、英語・数学・理科は、中3で高校レベルの内容に入ります。英語は中1からネイティブ講師による「総合(英会話)」の授業を行っているほか、頻繁に小テストを実施し、中3終了までに英検®2級の取得をめざしています。

 また、英語・数学などの授業の一部は、クラスを2分割した少人数制で行うなど、きめの細かい指導体制を敷いているのも特徴です。高2では理系選抜・理系・文系の三つに、高3では、東大理系・難関国公立理系・国公立理系・東大文系・国公立文系・私立文系に分かれて学びます。その結果、2021年3月卒業の260名中113名が国公立大学に現役進学を果たしました。

 新型コロナウイルス感染症の対策としては、昨年の休校期間中に手洗い場を増設。登校時と昼食前の手洗いを徹底する一方で、現在も引き続き部活動の制限を継続しているという説明もありました。

 最後に、入試についてです。近年の出題傾向としては、初見の問題を分析し、解決する力を求める内容が増えているとのことです。德山先生は「1点の差で合否が決まることもあります。ミスを少しでもなくすよう、準備しておくことが大切です」とアドバイスを送りました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 京浜工業地帯の工場群やベイブリッジを眼下に見渡すことができる創立100周年記念広場。1958年に再建された創立者・浅野總一郎の銅像が生徒たちを見守ります

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