受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

渋谷教育学園渋谷中学校

2021年6月2日(水)

「自調自考」で自主性を育み、多様性を受け入れられる国際人を養成

 渋谷にキャンパスを構え、さまざまな地域から生徒が集う渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、同じ学校法人が運営する千葉市美浜区の渋谷教育学園幕張中学校高等学校とともに、首都圏で最難関の共学の進学校として知られています。

 この日のオンライン説明会では、入試対策部部長の鈴木一真先生が教育内容について説明しました。同校は「『自調自考』の力を伸ばす」「国際人としての資質を養う」「高い倫理感を育てる」という三つの教育目標を掲げています。このうち「自調自考」は「自らの手で調べ、自らの頭で考える」という意味で、生徒の自主性を尊重する同校の基本目標です。生活面では、時間管理を自主的に行うためにノーチャイム制を導入し、校則も基本的にはありません。漫画やお菓子、スマートフォンの持ち込みも自由ですが、「授業中に使用すると注意しますし、没収することもあります。自由な雰囲気のなかでも、すべきことを自分で考えて行動できるよう、6年間かけて『自調自考』の力を伸ばしていきます」と鈴木先生は話します。

 学習面でも「自調自考」が非常に重視されています。同校では、中1・2をAブロック、中3・高1をBブロック、高2・3をCブロックとして中高一貫教育を行っています。まず、Aブロックでは基礎・基本を重視し、1日1時間程度の家庭学習を必要とする量の宿題を課します。ただし、一定量を一度に課されるため、毎日の学習量やペース配分などは自分で考えなければなりません。長期休暇中は成績に応じて指名制の補習も行い、学習習慣の確立を図ります。こうしてBブロック以降になると、宿題の量が減る一方、希望制の講習が増え、生徒は自分のレベルに合った講習を受けることになります。そしてCブロックに進むと、目標に向かって、さらに努力しながら学んでいきます。

 教育目標の二つ目である、「国際人としての資質を養う」には、同校の国際色豊かな校風がよく表れています。生徒たちの国際的な視野を広げるため、開校1年目から帰国生入試を実施。1学年約200名のうち、約40名が海外在留経験者であり、さらにそのうちの半数が日常的に英語を使用しています。こうした生徒たちと日常的に触れ合うことで、ほかの生徒も刺激を受けて英語学習へのモチベーションが上がり、結果的に全体的な英語力の向上につながっているそうです。

 「高い倫理感を育てる」については、たとえば、「約束を守る」「落ちているゴミを拾う」「あいさつをする」といった当たり前のことを、当たり前にできる生徒を育てたいとしています。鈴木先生はあいさつについて、「最近減ってきている」としたうえで、「本校の伝統である気持ちの良いあいさつを今後も続けていけるよう、生徒により深くこの目標を意識させていきます」と話しました。

 こうした教育活動が実を結び、進路についてもすばらしい実績を残しています。生徒の約7割が国公立大をめざし、2020年(35名)、2021年(33名)と、2年連続で30名以上の東大合格者を輩出しました。海外の大学を希望する生徒も多く、毎年10名前後が海外大学に進学しています。

 2022年度入試は、例年どおり実施される予定です。1月27日の帰国生入試の応募資格については、「海外に2年以上在留し、さらに小学校入学以降に帰国した者」となります。2月1日・2日・5日の3回実施する一般入試については、特に算数で点差がつくため、できるだけ失点を防ぐことが大切です。鈴木先生は、「わかるところまで記述すれば、途中点が与えられることもあります。過去問題をしっかり解いて、最後まで粘り強く勉強してください」と締めくくりました。

イメージ写真 都市工学の先端技術を駆使して建てられた、地上9階・地下1階の校舎。宿河原に、野球・サッカー・テニスなどができる専用グラウンドもあります

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