受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

山脇学園中学校

2021年6月2日(水)

“志”を育む豊かな教育環境で、「社会で生き生きと活躍する女性」のリーダーを育成

 今年で創立118年を迎える山脇学園中学校は、2019年に新たな教育目標として「自ら求め、深く学ぶ(自主・探究)」「志を抱き、未来を拓く(立志・展望)」「互いに思いやり、仲間とともに創る(互恵・協働)」の三つを掲げました。生徒一人ひとりの能力を最大限に伸ばすとともに、国際社会で求められる創造的な学びの力や論理的思考力を育てるためです。

 この日、あいさつに立った学校長の西川史子先生は、育てたい女性像について、「これからの社会で活躍する女性は、予測不能の変化にも耐えうる軸を持たなければなりません。そのために、本校では、内面に“志”を育てることを大切にしています。志とは、夢やあこがれを高く持ち、社会でどのように生き、どう貢献するかを決める心です。中高6年間で、生徒の志を大きく育むために、本校も進化し続けたいと考えています」と話しました。

 続いて、西川先生が紹介したのは山脇学園での学びについてです。同校では基礎学力を定着させることを重視し、英語は中1から、数学は中3から習熟度別授業を行うほか、日々の補習や放課後特別講座、プレテスト(単元テスト)などを実施し、一人ひとりの理解度に合わせて、きめの細かい指導をしています。また、専属教員が午後7時まで常駐している自習室「セルフスタディアイランド(SSI)」を備え、教員たちが一丸となってサポートしているのも特徴です。このほか、進路学習情報センター、図書館、マルチメディアルーム、自習室「自学館」などもそろい、自学自習の習慣づくりの一助となっています。

 続いて、教頭の鎗田謙一先生から同校のプロジェクト型学習について説明がありました。校内には、三つの課題解決型学習エリアが整備されています。英語の運用能力を育てる「イングリッシュアイランド(EI)」、探究活動を通じて科学的な思考力を育てる「サイエンスアイランド(SI)」、その二つのアイランドと連携し、異なる価値観を持つ人々とかかわり、相互理解を深め、表現力を身につける「リベラルアーツアイランド(LI)」において、それぞれ特色ある授業が行われています。

 EIは、イギリスの街並みを再現したエリアに、7人のネイティブ教員が常駐して、さまざまな英語活動をサポートする施設です。授業のほか、昼休みや放課後にも利用されます。海外留学をしているような環境で、ケンブリッジ大学出版のテキストを使って能動的に英語を学びます。また、中学では週7コマある英語の授業のうち、2コマをイングリッシュアイランドステイ(EIS)というEIと連携した時間に充てています。1コマをネイティブ教員と日本人教員のチームティーチング、もう1コマを日本人教員が担当し、英語4技能に加え、「英語で話し合う・発表する」力も養っています。このほか、希望者を対象とした語学研修や海外留学プログラムも充実しています。

 SIには四つの実験室、二つの研究室、屋外実験場があり、科学的リテラシーを養成します。実験については、中1~3の授業を通して約80回取り組むほか、中3は希望制で「科学研究チャレンジプログラム」に参加できます。ここでは、各自が週2回の放課後活動を通して、生物研究やプログラミングによるアプリ制作、ロボット製作などに挑戦したりと、ハイレベルなグループ研究を行います。LIでは、国語や「探究基礎」と呼ばれる独自の授業でグループワークやプレゼンテーションを行い、知識を運用する力や発信力を育てるアクティブ・ラーニング型の学びを実践。社会問題の調査発表などを通して生徒の視野を広げ、自己を知るきっかけを提供します。

 こうしたさまざまな活動は大学合格実績にもつながっており、今春は、国公立大学に10名、早慶上理・ICUに79名、GMARCHに192名が現役で合格しました。

イメージ写真 東京メトロ「赤坂見附」駅から徒歩5分という通学に便利な立地も魅力の一つ。校舎は1号館から6号館まであり、広々としています。学びと生活を豊かにする多彩な施設で、生徒たちは生き生きとスクールライフを送っています

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