受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

早稲田大学高等学院中学部

2021年6月7日(月)

充実した学習環境と「早稲田の一貫教育」で知的探究心を育む

 早稲田大学高等学院中学部は、戦前に設立された大学予科の流れをくむ早稲田大学高等学院に2010年に併設されました。早稲田大学が直接運営する唯一の附属中学として、大学の建学の精神に基づいた教育を実践し、「健やかな心身、高い知性、豊かな感性を育み、社会に有為な人材を育成すること」を教育目的としています。

 今年4月に学院長に就任した武沢護先生は、説明会の冒頭、正門から校舎に続くけやき並木について「1956年に、高等学院が大学のキャンパスから上石神井の現在地に移転したときには、このけやきも小さな木でしたが、60年以上かけて立派に成長しました」と紹介し、続けて「教育も、同じように長い年月をかけて、じっくりと行うことが重要です」と語りました。そして、早稲田大学の三つの教旨「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を紹介。同校ではそれぞれを「知的好奇心を旺盛にしてみずから学ぶ」「学びを活かし、課題を解決することに勇気をもって挑戦する」「健康な身体と個性を磨き、みずからが犠牲になることもいとわず世界に貢献する」と読み解き、これらに基づいて指導にあたっていることを説明しました。

 同校では、6年間、文系・理系の区別なく、あらゆる教科を幅広く、深く学びます。一方で、教室にはマルチメディア対応のAV機器をそろえ、Wi-Fiを完備。今年の中1から、入学時にSurface Pro 7+を購入することになります。授業ではBYOD(Bring Your Own Device)も活用し、大学の授業支援システム「Waseda Moodle」も運用しています。武沢先生は「リベラルアーツの学びにICTを積極的に取り入れていることが、本校の特徴です」と話します。

 高等学院から早稲田大学への進学に関しては、他の附属校・系属校と比べて優先度が高いことに加え、2022年度の卒業生からは、日本医科大学に2名が推薦入学することも可能になりました。武沢先生は「大学入試がないからこそ、知識を生かして社会に貢献できるように、覚悟をもって自分で学んでいく姿勢を身につけてほしいと考えています」と強調しました。

 次に、中学部教務主任の井上泰弘先生から教育内容の説明がありました。中学部は3学期・週6日制で、平日は6時限まで、土曜は4時限までとなっています。感染症対策の一環として、現在は授業を10時から開始し、1コマ40分に変更しているとのことです。1学年約120人を4クラスに編成し、学習・生活の両面できめ細かく指導しているのが特徴です。特に英語は、中1で週6コマ、中2・3で週7コマあり、そのうち週1コマは1クラスを2分割した少人数制でネイティブ教員が指導する、コミュニケーションの授業となっています。高等学院に進むと、英語のほかに、ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語から選択する第二外国語が必修となっているため、中3でこれに備えた学習をする機会も設けています。

 オリエンテーション合宿(中1)、早慶戦野球観戦、芸術鑑賞教室など、行事も多彩です。宿泊を伴う研修も各学年で行われ、中1は奈良、中2は長野、中3は長崎・佐賀での研修に参加します。井上先生は「宿泊研修では、生徒が主体となってコース決めや事前学習を行っており、その成果は11月の学習発表会でまとめて発表します。現地ではアクシデントもありますが、生徒たちは多くの経験を通して、たくましく成長します」と話しました。このほか、早稲田大学へのキャンパスツアー、外国人留学生と交流するアウトリーチプログラムをはじめとする高大連携の取り組みや、探究活動への奨励金制度など、生徒の興味・関心を高めるプログラムもあります。

 2022年度入試では、前年度は新型コロナウイルス感染症の流行により中止となった面接試験も実施される予定です。「今後、変更の可能性もあるため、学校ホームページで随時ご確認ください」とのことでした。

イメージ写真 緑豊かなキャンパスには3面の人工芝のグラウンド、ゴルフ練習場、フィットネスルームや武道場を備えたアリーナなど、スポーツ施設が充実しています

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