受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

麗澤中学校

2021年6月9日(水)

グローバル思考で国際社会に貢献できる、本物の叡智を持った人材を育成

 創立者の廣池千九郎が提唱した道徳科学「モラロジー」に基づく、知徳一体の教育を実践する麗澤中学・高等学校。東京ドーム約10個分という広大なキャンパス内には、グラウンド・体育館・武道館・ゴルフ場などの運動設備が充実しており、生徒たちは恵まれた環境の中で文武両道の学校生活を過ごしています。

 中学は「アドバンスト叡智(AE)コース」と「エッセンシャル叡智(EE)コース」に分かれています。AEコースでは6年間をかけて東京大学をはじめとした難関国立大学・医学部に合格できる学力を養います。一方のEEコースは、難関国公立大学・難関私立大学・医学部進学を目標としており、高2からは、高校から入学した生徒たちと混合し、難関国立大学をめざす叡智TKコースと、難関私立大学・国公立大学をめざす叡智SKコースに志望別に分かれます。

 この日の説明会の冒頭、校長の松本卓三先生は「中高時代は、人生のなかで最も大きな変化を伴う6年間です」と前置きしたうえで、注目を集めている、「弾力」「復元力」「回復力」を意味する心理学用語「レジリエンス」について説明しました。「打たれ強さ」とも言い換えられるレジリエンスは、「前向きで素直ながら、失敗しないよう挑戦を避ける傾向があるといわれる近年の中高生に必要とされる力です」と松本先生は言います。同校でも、実力は十分備えているにもかかわらず、失敗を恐れて志望大学を変更する生徒が目立つそうです。松本先生は「中高6年間で、さまざまな経験を通して“適度な失敗”をし、そこから立ち直ることで成長してほしいと思っています」と語りました。

 続いて、入試広報チームの瀧村尚也先生より、学校生活の説明がありました。地球規模のフィールドで物事をとらえ、さまざまな問題・課題をみずから見いだし、周囲と協力しながら解決していける人材の育成を目標としている同校では、「言語技術教育」「英語教育」を重視しています。これらの学びを通し、生徒たちは相手のことばや情報を理解し、自分の主張を正確に伝える論理的な思考力・表現力と、国際社会で通用する実践的な英語力を身につけていきます。

 なかでも同校の学校設定科目でもある「言語技術」は、「聞く力・読む力・話す力・書く力」を体系的に身につけ、コミュニケーション力や情報処理能力を高めていくことを狙いとするものです。瀧村先生は「文字を書くことに抵抗がなくなると実感しています。また、大学入試で重視される論理的思考力・読解力が身につきます」と、その効果を強調しました。

 また、英語の授業はオールイングリッシュで、今年からは各学年団の副担任でもある6人の専任ネイティブスピーカーと日本人教員がチームを組んで担当しています。少人数制により、受け身ではなく全員が参加できるものとなっています。

 この日の説明会の途中、休み時間を利用して、サピックス出身で現在AEコースに在籍する中2生がスピーチしました。同校に入学して印象に残ったこととしては、「部活動で培った先輩たちとの絆」「論理的思考力やリーダーシップを育てるAEコースの特別カリキュラム『Lアワー』での田植え体験」「友だちと一緒に取り組み、結果を残すことができた定期テスト」を挙げました。そして最後に、「麗澤で気の合う友だちや後輩ができ、勉強の楽しさを知ることもできました」と語りました。

 最後に、入試に関する説明がありました。2022年度は、各回の募集定員に変更があります。1月21日午前(第1回)はAEコース20名、EEコース35名を募集。25日午前(第2回)はAE20名・EE30名で、28日午後(第3回)はAE5名・EE15名です。2月1日午後(第4回)はAE5名・EE10名となります。

イメージ写真 中学・高校の全生徒が一度に入れる食堂「けやき」など、充実した設備が生徒たちのキャンパスライフを支えます

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