受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

学習院中等科

2021年6月10日(木)

緑豊かな学び舎で「ひろい視野」「たくましい創造力」「ゆたかな感受性」を育む

 教育方針に「ひろい視野」「たくましい創造力」「ゆたかな感受性」を掲げる学習院中・高等科は、華族学校として1877年に創立された伝統ある男子校です。その開業式は、明治天皇・皇后両陛下の親臨の下で行われるなど、皇室との縁が深いことでも知られています。高等科卒業後は推薦によって学習院大学に進学できますが、例年、卒業生の半数程度が国公立大学や難関私立大学に進学しています。

 この日、あいさつに立った中・高等科科長の武市憲幸先生は、冒頭で「本校に堅いイメージを持っているかもしれませんが、実際には個性豊かな生徒が多く、伸び伸びとした環境で、おおらかに育っています」と生徒の様子について伝えました。そのうえで、「高等科に入っても、受験クラスなどは設けておらず、学習院大学への内部進学生と他大学を受験する生徒が同じクラスに混在しています。しかし、それが、生徒が互いに一人ひとりの個性を尊重することにつながっているようです。多様な進学先を6年かけてじっくり選んでいくのも本校の方針です」と話しました。

 続いて、学校生活の様子を収めたDVDを上映した後、教務課長の土屋良太先生が教育全般について紹介。まずは学校の敷地や施設について説明しました。中・高等科のほか、幼稚園・大学・大学院が入る目白キャンパスは、東京ドーム約4.4個分もの広さを誇り、都心とは思えないほど豊かな緑に囲まれています。人工芝の第1グラウンドのほか、大学と共用の野球場、ゴルフ練習場、馬場など、運動施設も充実しています。部活動も盛んで、野球やサッカーのほか、古武道・馬術・アーチェリーなど、他校ではあまり見られないクラブもあり、しかもすべて敷地内の専用施設で活動しています。特に、全国大会出場経験のあるテニス部や陸上競技部、水泳部、囲碁将棋部などの活躍は目立っています。

 学習面では、中1から高1まで基礎学力をしっかり身につけるカリキュラムを展開。数学と英語では少人数での授業や習熟度別授業を導入し、遅れを出さないようにきめの細かい指導を徹底しています。高2からは、将来の進路を見据えたカリキュラムがスタートし、週34コマのうち、3分の1程度を選択科目に充て、生徒自身が興味・関心のある科目を選べるようにしています。

 学校行事については宿泊を伴うものが多く、校外教育の場となっています。中1は 林間学校として赤城山登山を、中2は河口湖周辺で合計約40kmの長距離歩行を行います。中3の修学旅行は、体験学習や自主研修を盛り込んだ中等科の集大成で、入学直後から生徒と教員が話し合いながらコースや日程を決めていき、本番である3年生の10月まで、約2年半をかけてじっくりと準備がなされます。また、希望者対象の伝統行事として、遠泳を行う沼津での臨海学校、斑尾スキー学校などがあり、それらを通じて生徒たちは主体性や協調性を育んでいるそうです。

 国際教育にも力を入れています。春休みを利用したニュージーランドの中高一貫校での短期研修プログラムを実施しているほか、海外からの留学生も積極的に受け入れています。また、高等科在学中の留学期間を高等科の修業年限の一部と認め、留学先で規定の成績を修めれば、希望に応じて留学前の同級生と同じ学年に復学できる1年間の公認留学制度も用意しています。例年、学年の1割となる20名程度の生徒が長期留学を経験しているそうで、土屋先生は「海外留学を希望する生徒が多いのも特徴です。みずから希望することは、本校の『個性を育てる』教育の表れだと思っています。さらに、海外で生活し、自分と異なる価値観を持つ人を認めることは、個性の発見にもつながっているようです」と説明しました。

イメージ写真 人工芝の第1グラウンドは授業や部活動のほか、休み時間にも利用されています。中高の校舎には、科目ごとの理科実験室や約11万冊の蔵書を誇る図書館などがあります

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