受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鷗友学園女子中学校

2021年6月18日(金)

相手を尊重し、共に成長する6年間。みずから考え行動できる女性の育成をめざす

 鷗友学園は1935年、東京府立第一高等女学校(現在の都立白鷗高等学校)の同窓会・鷗友会によって設立されました。創立以来、校訓に「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」を掲げ、国際社会で活躍する女性を育てています。

 校長の大井正智先生は「鷗友学園の学びをひと言で表すと、最高の食材を使って一つひとつをていねいに仕上げた『幕の内弁当』です。授業はもちろん、部活動や委員会活動、運動会や学園祭、校外活動に取り組む経験、そして友とのおしゃべりや励まし合い、それらすべてを通して、『調和の取れた総合力のある人材』へと成長するからです。さまざまな場面で輝ける機会を与える、日本一、学校らしい学校をめざしています」と話します。

 その原点は、第一高等女学校で長年校長を務め、鷗友学園創立の際に請われて校長となった市川源三の「女性である前にまず一人の人間であれ」「社会の中で自分の能力を最大限発揮して活躍する女性になれ」という教育理念にあります。大井先生は、社会で活躍する卒業生たちのエピソードを紹介しながら、「彼女たちが決まって言うのが『友人たちといろいろなことを話し合い、意思を伝え合う大切さを学んだ』ということです」と述べます。

 その姿勢は、新型コロナウイルス感染症の流行により、昨年春に導入したオンライン授業でも貫かれています。同校では、必要な教材を生徒全員に郵送し、4月21日から本格的なオンライン授業を開始しました。朝礼やランチミーティングなどもオンラインで実施し、生徒同士がコミュニケーションを図れるよう配慮したのです。「教員は、平時よりも『生徒に寄り添う』ことに気を配り、1コマ分を思う存分『語り合う』時間にするなど、閉塞感をなくし、笑顔を取り戻す試みをしていました」と大井先生。キャンパス内の実習園で野菜や花を育てる園芸の授業も、オンラインで実施したほどです。各家庭にラディッシュの栽培キットを郵送し、生徒たちは種まき、間引きなど栽培方法の動画を視聴しながら自宅で育てました。

 続いて、入試広報部長の若井由佳先生が学校生活について紹介しました。同校では「他者との関わり合いの中で、相手をも自己をも尊重することができる思いやりの心(慈愛)を持つ人間」の育成をモットーに、中1では1クラスを約30名という少人数で編成しています。さらに、3日に1回は席替えを行い、生徒間の距離を縮めているそうです。「進級のたびにクラス替えもあるので、6年間でほとんどの人と関わります。この年頃の女子は、気の合う人と少人数のグループにまとまりがちですが、社会に出れば気の合う人とだけ付き合っていくわけではありません。本校では、小さいグループ同士があちらこちらでつながって大きなチームとなっているので、学年の団結はかなり強固です」と若井先生は話しましたが、説明会の途中で流された卒業式や運動会の動画からも、生徒たちが仲間と充実した時間を過ごしていることが伝わってきました。

 学習面では、「自律した学習」ができるようにするために、特に中学では、学習習慣の定着を促していきます。「中1・2では課題の提出は厳守ですが、高学年になると、問題集を渡すだけで、提出の義務はなくても自分で時間を上手に配分してやるようになります。補習も、学年が上がると発展的な内容が多くなります」とのことです。1年次からオールイングリッシュで行われる英語をはじめ、授業やホームルーム活動の場で、発表やディスカッションの機会が多く取り入れられているのも特徴で、自分の意見を伝えつつ、他者の意見も受け止めながら、ベストな解決策を見いだす力が養われます。

 最後に入試について。同校の入試は、例年2月1日と3日の計2回実施されます。「2021度入試の出願者は第1回が618名、第2回が709名で、そのうち397名が両方に出願していました。第2回の合格者のうち35%が再チャレンジでの合格でした。なかには第2回の入試で第1回より71点も得点がアップした人もいます。あきらめずにがんばってください」とエールが送られました。

イメージ写真 外国人講師を招いてのディベート講習会や、国際シンポジウムへの参加、イエール大学での研修、チェルトナム・レディース・カレッジ研修など、グローバル教育のプログラムも豊富。今年度から東京外国語大学との高大連携協定もスタートしました

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