受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

国学院大学久我山中学校

2021年6月15日(火)

「男女別学」で、それぞれの特性と発達段階に即した教育プログラムを展開

 スポーツの強豪校である一方、高い大学合格実績を挙げている進学校としても知られる国学院大学久我山中学高等学校。その最大の特色は「男女別学」という、全国でも希少な教育環境にあります。男女それぞれの発達段階に寄り添った教育を各教科で実践するため、それぞれ異なる校舎で学んでいますが、委員会・学校行事・クラブ・国際プログラムなどでは男女が協力して活動することもあります。

 女子部英語科の三澤絵里先生は、同校が掲げる三つの実践目標「規律を守り誇りと勇気をもって 責任を果たそう」「たがいに感謝の心をいだき 明るいきずなを作ろう」「たゆまざる努力に自らを鍛え たくましく生きよう」に触れ、「学校生活のあらゆる場面で、生徒がこれらを意識できるよう声かけをしています。また、実践目標を、卒業生が考えたキャッチフレーズ『きちんと青春』に当てはめると、きちんと生活しよう・思いやりの心をきちんと持って周囲とつながろう・いろいろなことをきちんとがんばろうとなりますね。『きちんと青春』には、あいさつ、身だしなみ、時間管理といった、社会人には“当たり前”に求められる生活習慣を身につけると同時に、学校生活を通して成功、感動、努力、挫折など10代で必要な体験を積んでほしい』という思いが込められています」と語りました。規則が厳しいと感じる生徒はいるものの、卒業生からは「社会に出て、久我山で学んだことの大切さがわかった」と言われるそうです。

 「男女別学」については、中高時代の男子と女子とでは、授業への向き合い方、理解の深め方が違うため、それぞれの特性に適した指導を行う必要があります。男子部・女子部とも、将来の進路を意識したコース制をとり、中学入学の時点で在籍するコースが決まります。男子部には「一般クラス」と「STクラス」が、女子部には「CC(Cultural Communication)クラス」と「STクラス」があります。このうち、最難関国公立大学や医学部医学科への合格をめざすSTクラスは、男子部に2クラス、女子部に1クラス設置されています。授業の進度は速く、同時に深度も深いのが特徴で、思考力を重視して発展的な内容も学習します。そのため、中学入試においても、ST入試では思考力・記述力を試す問題が多くなっています。

 男子部の特徴は、「武道」の授業があることです。中1で柔道、中2で剣道の基礎・基本を学び、中3~高3ではいずれかを選択します。三澤先生によると、武道には「心身を鍛錬すると同時に、礼儀作法や感謝の心を学ぶ」という目的があるそうです。そのほか、日本の伝統文化を学ぶ「能楽教室」や、自分の意見を発表し仲間の意見を聴く「今、私の思うこと」といったプログラムも行っています。

 一方、女子部の特徴は、日本文化を通して豊かな教養を培う年間プログラム「女子特別講座」があること。中1の「ことば」から始まり、中2は「華道」、中3は「茶道」、高1は「能楽」、高2は「日本舞踊」、高3は「マナー」を学び、礼儀作法や美しい所作を身につけます。また、キャリア教育にも力を注ぎ、外部講師による特別講義や企業訪問などを通して、将来について考える機会を数多く設けています。なお、女子部の「一般クラス」は2018年に「CCクラス」へと生まれ変わりました。“Global Studies”という独自の授業を設定し、実践的な英語教育で4技能をバランス良く伸ばしながら、海外の方との交流プログラムを通して日本を世界に発信できる力を育成しています。

 最後に、2021年3月の卒業生の進路の内訳が紹介されました。男子は国公立大学に10%、国学院大学に8%、その他の私立大学に56%、女子は国公立大学に7%、国学院大学に12%、その他の私立大学に62%がそれぞれ進学しました。三澤先生は「進路はそれぞれが納得して決められるよう繰り返し相談に乗り、志望校が決まったら、盤石の体制でサポートしています」と結びました。

イメージ写真 東京都区部にありながらキャンパスは広々としていて、図書館・自習室・カフェテリアを備えた「学習センター」など、近代的な設備も整っています

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