受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

豊島岡女子学園中学校

2021年6月10日(木)

日々の努力の積み重ねを重視し
一人ひとりの才能を磨き育てる

 2022年度より高校募集を停止し、完全中高一貫校となる豊島岡女子学園中学校・高等学校。1892年、旧加賀藩士夫人の河村ツネと2人の娘によって、女子裁縫専門学校として開校されて以来、伝統的な女子教育を大切にしながら、世界を舞台に自分らしく活躍できる人材を育成しています。

 この日のオンライン説明会の冒頭で、校長の竹鼻志乃先生は同校の教育方針である「道義実践」「勤勉努力」「一能専念」に触れ、「人として正しい道を実践し、こつこつと真面目に努力を積み重ね、一人ひとりが持つ才能を磨き育てていく学校です」と話しました。

 それらを実現する取り組みの一つとして約70年も続けられているのが、毎朝、授業前に行われる5分間の運針です。一針ずつ針目をそろえながら、まっすぐ縫い進めていく無心の時間は「基礎の大切さ」「努力を積み重ねることの大切さ」「特技を持つことの強み」を生徒たちに実感させています。竹鼻先生は「運針は、生徒にとって心を落ち着かせ、平常心を鍛えるためのものですが、教員にとっても生徒の心を確認する重要な時間です。日ごろから、生徒の小さな変化にも気づけるような、きめ細かい指導を心がけています」と強調しました。

 同校では「学力」と「人間力」の育成をめざして、「授業第一」の教育を実践するとともに、全員参加のクラブ活動や、生徒が企画・運営する行事にも力を注いでいます。「社会に出てから必要となる力を身につけるために、6年間の学校生活で興味・関心のあるものを見つけ、一生懸命に打ち込む経験をしてほしいと願っています」と竹鼻先生は語ります。

STEAM教育と探究活動で
課題解決への学びを深める

 続いて、6年一貫カリキュラムについて説明がありました。中1は、内容によって教科を二つに分け、それぞれの担当教員が指導します。たとえば、英語はAとBに分かれていますが、Aでは中高一貫校向けの教材を主に使った授業を行い、Bでは外国人教員と日本人教員のチームティーチングによる少人数制の授業を実施します。高1では、グループによる探究活動のほか、「ディベート英語」というハイレベルな授業もあります。

 高2からは文系・理系に分かれ、高3では大学入試に向けた演習中心の授業になりますが、英語で科学を学ぶ「科学英語」の授業は文系・理系を問わず行われます。また、キャリア教育としては、中2での企業インターンや卒業生インタビュー、「輝く先輩に学ぶ」などの取り組みがあります。社会で活躍する卒業生に触れ、自身の生き方を見つめる経験をさせて、高校での進学指導につなげているのです。

 2018年度より文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている同校は、「志力を持って未来を創る女性」の育成をめざし、探究学習にも力を入れています。中1・2では、設定されたテーマに沿ってモノづくりに取り組むSTEAM教育「T-STEAM:Jr」を実施。より挑戦性の高い「T-STEAM:Pro」や、探究型イベント「Academic Day」も設定し、グローバル教育とも連動しながら「科学的思考で課題を解決できる力」「挑戦する力」「世界で活躍できる力」を伸ばします。

 竹鼻先生は、「本校には、好きなことを好きと言える環境があります。切磋琢磨できる仲間とともにさまざまなチャレンジをして、自分の可能性を存分に広げてください」と結びました。

イメージ写真 家庭での学習も大切にしている同校。完全下校時刻は17時20分(冬期は17時)としています

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