受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

聖光学院中学校

2021年6月17日(木)

タブレット端末やソフトを導入
英語とICTの運用能力を強化

 横浜市中区の丘の上にキャンパスを構える聖光学院中学校高等学校。フランスのキリスト教教育修士会を母体とする聖マリア学園によって、1958年に中学校が、1961年に高校がそれぞれ設立されました。「紳士たれ」をモットーに、学力だけでなく、高い見識や教養、深い洞察力を身につけた人材の育成をめざしています。

 この日は、説明会の前に、生徒たちが地元の横浜について英語でプレゼンテーションする動画が上映されました。これは、神奈川県と友好交流関係にあるアメリカ・メリーランド州の州立大学との国際交流プログラムの一環として制作されたもの。台本づくりから場所の選定、動画の撮影・編集まで、すべてを生徒が行いました。これについて、冒頭であいさつに立った校長の工藤誠一先生は、「この動画には8名の生徒が登場しますが、そのうち6名は、本格的に英語の学習を始めたのは中学校からです。6年間で英語がどの程度上達するかがおわかりいただけると思います」と話しました。

 同校では、英語やICT(情報通信技術)を使いこなす能力を養うため、生徒全員にタブレット端末を配布。加えてAdobe社のソフトを自由に使えるようライセンスを付与するなど、先進的な取り組みに力を注いでいます。工藤先生は「英語やICTの基礎的なスキルは定着してきました。本校では、今後もそれをさらに発展させていきます」と結びました。

レゴ®ブロックを使った「探究」で
「問いを立てる力」を養う

 次に、数学科の名塩隆史先生が、同校の探究活動について説明しました。

 同校では、2017年度から文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けています。5年目となる今年度で満了となりますが、来年度以降も、中3から高2までの3年間、「探究」の授業を必修とし、これまでの活動を継続していく予定です。

 この『探究』の授業について名塩先生は、「理系の生徒を増やすことが目的ではありません。自然科学だけでなく、社会科学や人文科学を含む〝サイエンス〟を、リベラルアーツとして学ぶことが目的です。重視するのは、課題設定力、すなわち〝問いを立てる力〟です」と強調します。

 たとえば、中3の「探究基礎」では、『レゴ®シリアスプレイ®』のメソッドを活用し、課題設定力の向上を重視したワークショップ型の授業を行います。テーマに沿ってレゴ®ブロックで表現することで、正解のない問題に対応する非認知能力を養っていきます。

 また、2022年度からは、探究活動の一つとして、「情報工学」の授業がスタートします。この授業では実習に重点を置き、データ解析やプログラミングなどを行う「コンピュータサイエンス」として位置づけるそうです。現在は、ソニー・グローバルエデュケーションが開発した「KOOV®」を使った『ロボットプログラミング』、対戦型ゲームを作り上げる『3D空間のゲームプログラミング』など、6時間×2日間で集中して実施されています。これらの探究活動では教員による独自テキストを使用し、特色ある教育を行っています。

 最後に名塩先生は、「データサイエンスやAIは、10年後には変わる可能性があります。本校では20年先を見据え、普遍的に必要な教養を身につける教育を行っていきたいと思います」と結びました。

※「レゴ®シリアスプレイ®」は、レゴ社の登録商標です。
※「KOOV®」は、株式会社ソニー・グローバルエデュケーションの登録商標です。

イメージ写真 JR根岸線「山手駅」から徒歩8分。閑静な住宅街に立つ校舎は、環境にマッチした落ち着いた外観です

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