受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

帝京大学中学校

2021年6月26日(土)

面倒見の良い少人数制教育で生徒の可能性を伸ばし、難関大学への合格をサポート

 「努力をすべての基(もとい)とし、偏見を排し、幅広い知識を身につけ、国際的視野に立って判断ができ、実学を通して創造力および人間味豊かな専門性ある人材の養成を目的とする」を建学の精神に掲げる帝京大学。その付属校である帝京中学校・高等学校では、多摩丘陵の豊かな自然が広がる環境の中、生徒一人ひとりとじっくり向き合う教育が実践されています。

 この日の説明会の冒頭では、校長の冲永寛子先生によるビデオレターが上映されました。学習・行事・部活動など、何ごとにも全力で打ちこむ姿勢を大切にしている同校では、毎朝行う小テストで学習習慣を身につけさせ、学習計画をきちんと立ててそれを実行したうえで定期試験に臨めるようサポートしています。生徒たちは努力の積み重ねで自分が成長していく過程を実感しながら、着実に学力を伸ばしていきます。

 同校では卒業生の約8割が現役で4年制の他大学に進み、併設されている帝京大学への進学者はほとんどいません。今春は、東京大学をはじめとする国公立大学に63名(うち現役生は52名)、早慶上理ICUに159名(同147名)が合格を果たしています。冲永先生は「本校の特徴をひと言で言うと、『一人ひとりをていねいに見守る姿勢』であり、その結果が近年の合格実績に表れています」と強調しました。また、ICT教育に注力している同校では、2021年度から教育情報部を設置。生徒たちの学習をサポートしながらITリテラシーを高める指導を実施しているそうです。最後に冲永先生は「本校の特徴でもあるていねいな指導と確かな進学実績で、子どもたちが安心して将来に向けて目標を持ち続けられるよう、努力していく所存です」と結びました。

 続いて、入試広報部の輪島暖士先生より、教育内容について説明がありました。中学校の1学年の人数は約120名で、1クラス約30名ずつの4クラスで編成されており、7~8名の学年教員が、原則として6年間持ち上がりで指導しています。高校からは約60名の新入生を迎え、6クラス編成となります。

 同校では、「基礎学力養成」・「知的好奇心」・「多様な体験」という教育の三本柱を通して、大学受験を勝ち抜く学力を身につけていきます。中高6年間を三つのブロックに分けた、生徒の発達段階に合わせたカリキュラムとなっており、中1・2年では基礎学力の育成を目標に、英語・数学での習熟度別授業や朝講座による理解度の確認など、きめの細かい指導で生徒たちの学習進度を確認します。「思考力」の獲得をめざす中3・高1では、中3までに公立高校1年生のおおよその範囲の学習を終える先取り授業も実施。高1では、希望者を対象にニュージーランドでのホームステイなど語学研修旅行を行い、さまざまな体験を通して考える力を育みます。そして、判断力・応用力育成期に当たる高2・3では、希望する進路に合わせたコース編成や、少人数制授業、選択授業によって、一人ひとりの生徒に対応します。また、帝京大学の付属校というメリットを生かし、大学の教員を招いての講習も行っています。

 入試については、入試広報部主任の竹之内毅先生が説明しました。2022年度も第1回の2月1日午前(2科・4科選択)の4科上位合格者から若干名と、第2回の2日午前(4科)の上位合格者15名を特待生として、入学金・設備費、6年間の授業料・維持費を免除するとのことです(ただし、1年ごとに審査あり)。また、第3回の3日午後入試では、試験終了後にJR「豊田」駅と京王線「京王多摩センター」、小田急線の「小田急多摩センター」駅へのスクールバスも運行します。詳細は同校のホームページでご確認ください。

イメージ写真 最寄り駅から学校まで直行するスクールバスは校舎前に発着。タケノコが収穫できる裏山もあり、豊かな自然の中で生徒たちは伸び伸びと過ごしています

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