受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

立教新座中学校

2021年6月28日(月)

他者を尊重し合える環境で個性を伸ばし、「共に生きる力」を備えたリーダーを育む

 立教大学の付属校は、従来は池袋に中学校が、埼玉県新座市に高校がありましたが、2000年になって池袋に高校が、新座に中学校がそれぞれ新設され、いずれも中高一貫校になりました。そのうちの一つである立教新座中学校・高等学校は、キリスト教に基づく人間教育を基盤に、「真理を探究する力」と「共に生きる力」の育成をめざしています。

 冒頭のお祈りの後、あいさつに立った校長の佐藤忠博先生は、「本校は、大学卒業までの10年間を視野に入れた『立教学院一貫連携教育』を実践しています。しかし、自分の夢の実現のために立教大学ではなく、他大学を志望する生徒も全力でサポートしています。大切にしているのは一人ひとりの特徴に合わせた、個性を尊重する教育です」と話しました。そして、「生徒にはリーダーシップを身につけてほしいと考えています。ここでいうリーダーとは『他者を尊重しながらも、自分らしさを発揮して、周囲と共に何かをつくっていく』人です。世界中の人々と『共に生きる力』を育めるような人物に育ってほしいと願っています」と、同校がめざしている生徒像について語りました。

 続いて、具体的な教育内容を説明したのは副校長の吉川明憲先生です。吉川先生は、最初に学校生活の様子を写した画像を用いながら、環境面について解説しました。10万㎡もの広大で緑豊かなキャンパスに、400mトラックを備えた全天候型フィールド、人工芝のサッカー場、蔵書数17万冊以上の図書館、競泳の国際大会が開ける基準を満たした50m×10コースの屋内温水プールなど、充実した施設が紹介されました。

 学習面については、中学では国語・英語・数学の一部の授業で少人数制授業や習熟度別授業が実施されています。「5教科はもちろん、芸術教科も含め、中学段階で弱点をしっかり克服してから、高校に進学してほしい」という考えから、宿題を頻繁に出し、再試験や補習・補講も徹底しているそうです。また、「本物に触れる」「みずから体験する」ことを重視し、校外学習や理科の実験授業を豊富に設けているほか、音楽鑑賞会や芸術鑑賞会なども数多く実施しています。ただし、昨年度・今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になったケースもありました。

 一方、高校では、多彩な選択科目が用意されているので、生徒自身がカリキュラムを編成して主体的に学習を進めることができます。特に、高3の自由選択科目は、自分の興味や志望する進路に応じて、80講座のなかから選択が可能とのことです。「中学生とは異なり、高校生には自由を尊重して、『自由』というのは『自分で選んで、責任を持つこと』と教えています。中高6年間の成長に合わせて、学校での指導も変えていくことが大切です」と吉川先生は話します。6年間の集大成として、高2から卒業研究論文にも取り組みます。テーマの設定から生徒自身で考え、「テーマを持って真理を探究する力」や「豊かで的確な日本語能力」を育んでいます。

 国際教育にも力を注いでいます。2020年度には高2の希望者を対象に、イギリスの公立高校コリヤーズ・カレッジに約4か月間留学する「ワンターム留学制度」を新設。現地の生徒と授業を受け、宿題や学内テストに取り組んで評価を受けます。このほかにも、1年間の派遣留学や短期語学研修など、海外で学べるさまざまなプログラムを設定しています。

 このほか、立教大学との高大連携プログラムも充実しています。高1では大学教員による特別授業、高2・3では学部学科説明会などを開講。各学科の研究内容を知る絶好の機会となっています。高3では同大学の講義を聴講できる特別聴講生制度があり、所定の成績を収めると、高校・大学両方の履修単位として認められます。また、立教大学には卒業生の約8割が進学していますが、高2から他大学進学クラスがあり、他大学を志望する生徒は進路に合わせた指導を受けられるとのことでした。

イメージ写真 ICT教育についても力を入れています。今年度の中1からタブレット端末を全員に支給するほか、すべてのホームルーム教室にWi-Fiを完備しました

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