受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

中央大学附属中学校

2021年7月8日(木)

受験にとらわれない「真の学力充実」に力を注ぎ、自主・自治・自律の精神を育む

 1909年設立の旧制目白中学校を前身とする学校が中央大学と合併したのは1952年のことです。1963年に現在の小金井の校地に移転し、中央大学附属高等学校となりました。当時は男子校でしたが、2001年に男女共学化されました。中央大学の創設125周年に当たる2010年に中央大学として初めてとなる附属中学校が開校。「自主・自治・自律」を校風とする同校では、生徒みずからの活動を尊重する教育を実践しています。蔵書数18万冊の図書館、人工芝グラウンド、野球場、三つの体育館など充実した学習環境の下、生徒たちは伸び伸びとした学校生活を送っています。

 オンラインで開催された説明会に登壇した副校長の髙瀨徹先生は、「中央大学が建学の精神に掲げる『実学の探究』を継承して、実社会で求められる『行動する知性』を養うべく、受験にとらわれない真の学力の充実に力を注いでいます」と話しました。続いて、「現代は人工知能やIoT(Internet of Things)が台頭する第4次産業革命のさなかにあります。人類は、これまでの暗記型学習では、人工知能に敵わない状況下にあります。本校では、『真の学力の充実』をめざして、体験・探究型の多様な学びを実践しています」と強調しました。

 次に、話題はカリキュラムの特色に移りました。中1から高3まで行われる「プロジェクト・イン・イングリッシュ」は、ネイティブの専任教員を中心に英語でアウトプットする力を養う同校独自の授業です。身近なテーマについて、調べ学習を行って英語で発表しますが、テーマは、中1では「学校について」、中2では「地域について」、中3では「日本について」と発展し、英語による表現力と探究力を高めていきます。また、さまざまなテーマを複数の先生が交代で教える「教養講座基礎」が中3で行われます。この授業では、高校で行われる強化横断型の独自科目である「教養講座」のプロローグになっています。多彩な社会・自然科学的体験を通して課題解決力を養いながら学問に対する興味・関心を高めていきます。

 一方で開校以来、「食育」も重視し、食文化を五感で学ぶ「スクールランチ」という授業を実施しています。中学専用のカフェテリアで週1回、クラス単位でスクールランチを味わい、食に関するさまざまな問題も考えます。このほか、中3では中央大学法科大学院との連携による「ロースクール体験授業」も行われ、弁護士や検察官として第一線で活躍する特任教授から講義を受けます。その後、大学院生が1グループに1名加わって行うグループセッションでは、身近なトラブルを題材にディスカッションをしてグループで発表するなど、法律が生活とどうかかわっているかを学びます。

 中央大学への進学枠は約9割あります。例年、1割前後が他大学に進学しています。内部推薦枠の選考は、高校3年間の全科目の学業成績を1位から350位まで順位をつけ、上位の生徒から希望する学部・学科を選ぶという形で進めているそうです。中央大学への被推薦権を保持したまま、国公立大学を受験することも可能です。ほかの私立大学については、医学部など中央大学にはない学部・学科・専攻に限って権利を持ったまま受験ができます。

 最後に、2022年度入試について説明がありました。入試は例年同様、2月1日と4日の2回です。「国語の長文問題は長いので、集中して文章を読解できる力をつけてください。算数は大問ごとに、計算・基本・標準・応用の順で出題されるので、最初の計算問題と基本問題をミスしないように注意しましょう。また、本校は校外学習で地図を活用するため、社会は総合問題が多く、地図の読み取り問題は必ず出題されているようです。理科は生物、地学、物理、化学の4分野を組み合わせで三つに分け、大問が三つの構成で、実験問題を含む思考力を試す問題に注意してください」とのことです。

イメージ写真 独立棟3階建ての図書館は分館と合わせて約18万冊の蔵書があり、視聴覚資料も5500タイトルと充実。3クラス同時に授業が実施できる閲覧席もあります

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