受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

光塩女子学院中等科

2021年6月29日(火)

カトリックの価値観を柱に、人のために生きることのできる女性を育成

 「あなた方は世の光、地の塩である」という聖書のことばが校名の由来となっている光塩女子学院。1931年にスペインのカトリック・メルセス宣教修道女会によって設立された同校は、キリスト教を教育の根本に据えた中高一貫のミッションスクールです。

 この日の説明会において、広報主任の亀田朋子先生は「よく『どんな生徒を育てたいか』といったご質問をいただきますが、本校が最も大事にしているのは、『そのままのあなたがすばらしい』という自己肯定感を育む教育です。生徒たちがそれを持って卒業していくことが、わたしたちの一番の願いです」と語りました。

 同校の特色として亀田先生が挙げたのは「共同担任制」です。これは、1人の教員が1クラスの担任を務めるのではなく、1学年4クラスを担当教科も年齢も違う5~6人の教員がチームで担当するというシステムです。これは90年前の設立当初、日本語に不慣れなスペイン人のシスターと日本人の教員がチームとなり、生徒たちを見守ったことから始まったそうです。

 続いて亀田先生は、「誰もが地球上にただ一人しかいない、かけがえのない存在であると自己受容し、そのうえで『社会にどんな貢献ができるのか』という第一歩を踏み出すお手伝いをするのが本校の教育の理念です」と述べ、生徒の自己肯定感を育むためのさまざまな取り組みを紹介しました。

 カトリックの学校でありながら、「宗教」と名がつく授業がない同校では、「倫理」の時間に自己についての理解を深め、自分自身と向き合うことの大切さを学びます。中1では、学校の歴史を学びながら、光塩生になった自分を自覚し、みずからの内面を形作っているもののさまざまな写真を使ってコラージュを作成します。『内的な自画像』を表現することで、自分との出会いを試みるというわけです。中2ではグループワークを通して、自分と他者とのかかわりを学びます。中3では、高齢者問題など現代社会での出来事をチームで研究し、「自分にできることは何か」について考えていきます。

 学習面においても、「一人ひとりを大切にする」という姿勢は変わりません。英語は中1から習熟度別で授業を行い、数学・理科では中3から高校の内容を学ぶ先取り学習を導入しています。また、小テストを頻繁に実施して基礎学力の定着を図り、補習できめ細かく指導しています。さらに、生徒たちは4月の光塩祭(文化祭)や、9月の体育祭といった学校行事にも熱心に取り組み、絆を深めています。

 水曜日の6時間目には、生徒の知的探究心を掘り起こし、発展させるために、課題発見・解決型の「特別講座」を開講。ふだんとは違う角度から、学習に取り組みます。講座は自由に選択して受講することが可能で、「目指せ! 図形女子」「洋書を読もう」「プログラミングでものづくり」など、幅広い内容のものがあります。

 ICT教育では、2016年に全教室のWi-Fi化を実現し、昨年からは各自のデバイスを学校で使用するBYOD(Bring your own device)方式を採用。生徒たちはさまざまな学びにコンピューターを活用しているとのことです。このようなていねいな指導が実を結び、2021年春の卒業生は、126名のうち42名が国公立大学・早慶上理・医学部医学科への進学を果たしました。

 説明会の最後には「十人十色のスクールライフ」と題する、同校の高校生が制作した学校紹介動画が上映され、充実した生活を送る生徒の様子を知ることもできました。

イメージ写真 さまざまな場所にマリア像が配置され、穏やかな雰囲気が漂う校内。生徒たちはそれぞれが自分の居場所を見つけて、充実した毎日を過ごしています

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