受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐光学園中学校

2021年7月6日(火)

思いやりの心を持ち、人のために進んで動くことのできる次世代のリーダーを育成

 男子のみの高校が1978年に、中学が1982年に開校した桐光学園。1991年には中高に女子部を開設しました。それ以来、学校行事などは男女合同で実施するものの、授業は男女を分けて行う「男女別学教育」によって、それぞれの特性を生かした指導を実践してきました。毎年、国公立大学や最難関の私立大学に多くの卒業生を送り出しています。

 説明会の冒頭で、校長の中野浩先生は「次世代の新しいリーダー、真の人格者を育成する」という従来の教育目標を「他者との関わりの中で自己を高めていこう」「失敗を恐れず失敗から学んでいこう」「一生続けられる好きなことを見つけよう」という、生徒たちにもわかりやすいことばに変更した経緯を次のように紹介しました。「それまでの崇高な教育目標を生徒たちに伝えられるかどうか、そして、その崇高な目標を実現できる生徒は果たしてどれくらいいるだろうかと考えました。そうした思いから、少し努力すれば、手が届くような目標にしたほうが、生徒は自分のこととして考えられるし、学園全体の活性化にもつながるのではないかということになり、より現実的な目標に変更しました」

 三つのなかで、特に「一生続けられる好きなことを見つけよう」について、中野先生は「これこそが生徒たちに最も伝えたいこと」と前置きしたうえで、「この桐光学園での6年間で、もしも一生続けられるような好きなことが見つかったとすれば、それは一生の宝物になると思います。いつも生徒たちには、『好きなことがあれば、つらくて苦しい、マイナスの局面をも乗り越えられる』と強調しています」と話しました。

 これらの教育目標を実現するために、同校では「男女別学」「ICT教育」「講習制度」「大学訪問授業」を柱とした教育を実践しています。また、国連のSDGs(持続可能な開発目標)を参考に、中学生・高校生にとってより切実な問題を易しいことばで17の目標として掲げた「TOKO SDGs」の活動を2020年度より段階的に開始しました。「TOKO SDGs委員会」に参加している200名ほどの生徒たちだけでなく、学年単位で取り組むこともあり、目標の設定に始まり、ポスターセッションなどで課題に対する研究結果の発表などを通して、生徒たちは論理的思考力・課題発見能力・問題解決能力を身につけていきます。

 そして、同校最大の特色でもある「男女別学」について、中野先生は「男女には特性・適性の違いがあると思います」として、「国語では、男子は説明的な文章を、女子は文学的な文章をそれぞれ得意とする」などといった具体例を挙げて説明。「このような違いを活かした授業を行う一方で、放課後のクラブ・生徒会活動、学校行事などの運営では、男女が協力し合うなど、男子校・女子校それぞれの良さを備えているのが、本校の男女別学の特徴です」と結びました。

 続いて、入試対策部長の三浦敏行先生から、学園生活についての説明がありました。多摩丘陵の豊かな自然が残る広大な敷地内には、2018年4月に人工芝化したサッカー場や屋内アップコートなどのスポーツ施設のほか、防災備蓄倉庫や各種特別教室などがあり、施設・設備はたいへん充実しています。学習面においては、中1・2に対しては、家庭学習の習慣をしっかりつけるために、毎朝10分間のテストを行い、各試験で80%に満たない場合は放課後の追試や補講などでフォローします。また、中高一貫校で起こりやすい中だるみを防ぐため、中3では特進クラスに当たるSAコースを設置しています。中学の1学年のクラス編成は、男子6クラス、女子4クラスとなっており、各クラスを2名の担任がまとめる「2人担任制」が採用されています。女子クラスには、必ず1人は女性教員を配置するなどして、思春期の生徒の繊細な相談にも乗れるように配慮しているのが特徴です。

 クラブ活動も活発で、男子にはサッカー部や野球部が、女子にはダンス部やバレーボール部が人気です。合唱部や美術部などの文化部も、全国レベルで好成績を収めています。

イメージ写真 国公立大学・難関私立大学への高い合格実績を誇る進学校としてだけでなく、サッカー部や高校硬式野球部からはプロ選手を輩出するなど、スポーツの強豪校としても知られています

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