受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

文教大学付属中学校

2021年7月13日(火)

「慈愛の心」「輝く知性」「世界に飛翔する力」を養い、国際社会に貢献できる人材を育成

 幼稚園から大学院までを擁する文教大学学園。今春、新しく中学校・高等学校の校長に就任した銅谷新吾先生は、校訓の「人間愛」について、「家族や周囲の人たちへの感謝の気持ちや、お互いを思いやる気持ちを大切にすることを意味しています。この『人間愛』が、『社会に貢献できる人でありたい』という意識につながるからです」と語りました。それを実現するために教育目標として定められているのが、「慈愛の心」「輝く知性」「世界に飛翔する力」の三つです。銅谷先生は「豊かな感性や広い視野を持ち、人を愛する心を育て(慈愛の心)、みずから学ぶ姿勢と自分で課題を見つけて切り開いていく力(輝く力)を養うのが目標です。そうやって身につけた知識や能力を社会のために生かして、国内はもとより、世界でも広く活躍できる人材に育ってほしいと願っています」と結びました。

 大学付属校ではありますが、文教大学への内部進学率は卒業生の1割程度で、近年は、早慶上理やGMARCHといった難関私立大学に多数の合格者を輩出する進学校として評価を高めています。その理由について、副校長の神戸航先生は「大学受験にとどまらず、将来を見据えたビジョンを描くためのキャリア教育を実施していることにある」と分析します。2012年度から推進している学校改革の要となっているのは、「自分の未来を具体的に描き、学びの意欲向上につなげる」キャリア教育です。企業と共同開発した文教版キャリアノート「NEWTON」も、その取り組みのなかの一つです。学年ごとに設定された目標に沿って、ノートに書き込みができるようになっていて、調べ学習や探究した内容も記録できます。狙いは、ノートを通じて自分の成長過程を把握し、将来のビジョンを構築していくことです。また、大学の先生を招いての「大学体験授業」、多様な職業に触れる「職業人講演会」、希望する進路を実現した卒業生の体験を聞く「受験体験交流会」など、「社会の一員として生きる」ことを考える機会が豊富にあります。

 続いて、生徒一人ひとりの夢の実現に向けて、基礎学力を高めていくための取り組みとして、学習塾と連携した放課後の自立学習支援システム「文教ステーション」、毎朝10分間の「アサガク」について紹介されました。神戸先生によると、「文教ステーションでは、専任のチューターが個々の生徒に合わせた学習をサポートしています。中学生は午後7時30分まで、高校生は午後8時まで利用できるので、部活動を終えた後で、復習や課題を学校で済ませてから帰ることも可能です。どんなに忙しくても、週2日は利用し、学習習慣の定着を図るよう指導しています」とのことです。

 ICTを活用した、学習の質の向上にも努めています。すでに、校内にはWi-Fiが完備されており、電子黒板も全教室に設置されました。生徒は全員がタブレット端末を保有し、調べ学習・課題配信・発表・表現活動など、日々の授業や活動で主体的に取り組む環境が整っています。神戸先生は「生徒からは『集中力や意欲が高まった』『効率的に学べる』『表現力がついた』との声が上がっています。また、さまざまな情報機器の使い方を考えたり、テクニックを共有したりするための『ICT委員会』も生徒主体で発足しました」と語りました。

 希望者を対象とする海外研修のメニューも豊富です。短期・中期・長期の語学研修(オーストラリア、フィリピン・セブ島)は、昨年度は中止となりましたが、オーストラリアの学生とSDGs(国連が定めた持続可能な開発目標)の課題に取り組む「EQI Global Schools Challenge」をオンラインで開催しました。また、台湾の大学に進学するための中国語講座も開講していて、「現在、35名の卒業生が台湾の大学に在籍しています。今年度はさらに15名が進学する予定です」とのことでした。

イメージ写真 人工芝のグラウンドや温水プール、蔵書数約4万冊の図書館など充実した施設がそろう同校。2022年度の高1生からは、中高一貫生と高校からの入学生を混合してのハイレベルクラスが新設されます

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